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2023/01/01

2023今年は画集出版企画を|そして日本経済の分岐点つづき

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。昨年は画集の出版を試しました。絵本や写真集も作れます。しかし実際に売り出してみると、活字本の方が需要があるみたいです。読み物が優位だったとは。

絵や写真を見たい人の少なさを知りました。日本以外でもそうなのか関心があります。画集や写真集を作る目的を、印税で儲ける以外に広げるべきかも知れません。自分の確認のために作っているような感じがあります。

Amazonへの登録と出版は無料です。かつて日本の電子出版を打診すると、出せますと許可が来たのですが、5万2千円必要という。不況下のウィンタースポーツ技術書は、そんなに売れないだろうと思いやめていました。ずっと前の話。

Amazonだと読まれる回数がゼロに終わりはしないから、一応プラス収入にはなります。そこで電子出版制作ワークショップを前から考えていましたが、サイト制作に近い手間はかかるのでなかなか企画設計しにくいところです。

ところで書籍の消費を左右する国の経済。昨年は一段と財政の嘘が暴かれた年でしたが、今年は世界で唯一のデフレ不況という逆走から、順走に転換できるかの分岐が続きます。「国費は国民負担」という日本限りの嘘について、経済ブログで詳しく説明しています。

日本はもう先進国に戻れない失意もあるかも知れません。ところがどっこいデフレはボタンを押して自国通貨を増量すれば解決し、日本以外はコロナ恐慌から復活済みです。解決は簡単で、でも受益者のロビー活動に負けている状態です。
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2022/12/24

クリスマス前に画集をまた出版しました|今度は簡単にできました

今日はクリスマスイブですが、それを期限として前の画集に続いてもう一冊出しました。今度は絵具の絵画です。2011年に欧米で展示する企画向けに用意した新しい連作30点です。終盤の全てを並べてみました。作品の出来不出来がゆれる様子がわかります。

クリスマスイブが土曜なので、ラジオ番組はクリスマス音楽特集が連チャンです。昔、日曜学校へ通って、その後に洗礼を受けた者の証しとして、礼拝で角砂糖形のパンをいただいたことがあり、でも無宗教で強いていえば芸術教です。

日本人のキリスト教観は、クリスマスのイメージがメインです。たとえばサンタクロースの赤い服のルーツは、コカコーラの宣伝ポスターだった説のように、商戦によって広まってきたと思われます。そしてクリスマスケーキです。

海外のクリスマス画像に、日本式の大型デコレーションケーキは見当たらず、日本のイノベーションとわかります。クリームケーキは四角い紙箱、アイスケーキは円柱状のスチロール箱。予約したケーキを会社員が家に持ち帰る姿が、好景気の光景でした。箱が大きいと家族が多いのかなと。

クリスマスはなぜ人気かの分析は、全体デザインのよさに行き着きます。クリスマスツリー、クリスマスケーキ、クリスマスソング。福祉の走りのサンタクロースとトナカイも合流し、ヒイラギやもみの木に雪、キャンドルや星空などが全て記号化され、直ちに連想されるほどイメージがつながっています。

よその宗教を商戦に使うことに抵抗が小さい日本は、当然経済大国として世界経済を引っ張るVIP国になりましたが、平成の緊縮財政と消費税増税でみる影もなく。クリスマスケーキが売れすぎて品薄だったデマンドプル型インフレに、積極財政と減税でまた戻したいところです。
2022/12/04

画集を初めて出版しました|かなり手間がかかる問題がまだ残る

Amazonの電子出版から、今日12月4日にまた一冊出版しました。それも初の画集です。ひとつの目的は活字本にくらべ、画集というジャンルは作る手順が異なり、使うソフトも別物になるし、そのテスト的な意味もありました。

ネットで「簡単に出版できる」と誘っているのは、理屈はそうであっても、実際にやってみれば変な壁がやたら多いことがわかります。それでネット記事でもソースプログラムを書き換えるなどの複雑な説明もあるし、行き詰まりやすい。出版専用ソフトのバグも目立ちます。

活字本は基本的にインターネット用WEB言語で記述しますが、画集は同様に作ってもバラバラに壊れるから、専用のソフトを二つ新たにインストールして、編集用とモニター用を使い分けます。ところが編集ソフトは正常に動作しません。不具合が多くて不安定です。しかも情報がネットに少ない。

あるページを作り次のページにタッチすると、ストンとソフトが終了し差分が全て消滅して、一向に前に進みません。ページを差し替えても自動で番号が詰めてくれずに、枝番がついて増えていきどれがどれかわからないし。

さらに入稿データ書き出しの挙動が変で、表紙が頭に足されたり0ページを上書きしたりと成否が運まかせで、何度も何度も一から作り直しています。この不具合はネット相談にも出ていました。画像が勝手に巨大化したり、周囲に意味不明の余白ができたりも。

実はドイツ側から製本を依頼され準備していた、その時に壁を調査していました。その出版はボツになり、その時の方法で本当に11月中に出せていたのか、最後まで確かめるために急きょ別の画集で試しました。ちなみに電子出版本のお客の最大の不満は「字がつぶれて読めない」だそう。そこは何度も何度も実験しました。
2021/12/31

『芸術に近づき理解するためのQ&A』の追加出版|経済の話題が増えた

『芸術に近づき理解するためのQ&A』の9巻目をAmazonから出しました。8巻分は5年も前ですが、これでもまだ2019年までの執筆分です。暫定タイトルにしてあり『税金は余剰通貨の間引き:消費税は制裁金』です。

新型コロナ騒動以来は、経済ブログのために調べごとが多かったのですが、世界と日本が直面している財政問題と、貧困によってアートも含めた付加価値が切り捨てられていく話題が増えています。脱線ぎみの話題が増えており、美術の話題の乏しさも一因です。

「財政問題」とは何か。これは与党の総裁選挙で話題になった「新自由主義」そして「プライマリーバランスの黒字化目標」です。候補者4人の1人は「新自由主義の継承」、1人は「新自由主義からの転換」、1人は「プライマリーバランス黒字化目標の凍結」でした。

日本の経済低落とデフレ、特に「日本は女性と児童の貧困国になった」とユニセフが認定したのは、日本経済は次の間違った方針で国民所得を激減させたからです。「新自由主義」「グローバリズム」「緊縮財政」「消費税増税」、「構造改革」も「規制緩和」もです。

これらはいずれも、日本のように歴史的資産が多い国では、資産吐き出しと外資への投げ売り、国家解体と民族粛正で機能し、この思想を推し進める側もそれが目的で続けてきました。日本国民はそれらが成長戦略だと錯誤して逆走し、自滅の年月が「失われた30年」と呼ぶ現在進行形です。

明日で33年目に入る人類史上最長の不景気です。なぜ日本以外はデフレ不況をこれほど続けないかは、誰だってお金不足なら単純に刷り足すわけで、途端にみるみる国は富裕化します。日本の国民性は苦行が大好きなので、人類には起き得ない逆走なのです。自滅するロマン。そのお話の入り口が新刊本にあります。
2017/05/18

出版が紙と電子で拮抗すると不買の空白が生じる?

電子出版の未来が、不透明だそうです。紙の本へ戻る動きがあり、原因は紙と電子でメリットとデメリットが均衡し始めたからでしょう。移行期によくある一時的な乱れにみえますが、電子へ移行しきらない不安もあります。

日本は2013年には、電子出版化が遅れていると言われました。2014年になると、日本は遅れておらずアメリカ並みに普及していると情報も変化し。その2014年に、アメリカで紙の本の復活が起きたという話題がありました。

紙出版から電子に替える最大の変化は、見るのがパソコンやスマホ画面に変わること。が、問題が複雑なのは、著者がセルフ出版できる点です。小説やエッセーなど活字だけの場合、デジタルフォーマットに落とし込んで五千円で済む代行業もあります。当然、企画出版社の出番が減ります。

著者にとって、ボツにされず検閲されず、書きたいことが書けます。ブームの波と無関係に出版できるし絶版もなく。広き門だから内容の玉石混交と引き換えに、表現の自由は謳歌できます。実際には電子出版社が点検して発行停止し、もめたりもしますが。特に盗作とエロで、公序良俗はやはり守られます。

従来三百万円かかった画集の自費出版も、電子なら合理化と自前でコストが下がります。ただし画質がネット並みだから、見る側にお宝への愛着はなく、それならと画質を超HDにすると読者に転用されてしまう恐れも。印刷して友人に配られたり。だから紙の写真集は、プレミア商品で残ることも予想されます。

1982年に出た音楽CDは4300円もして買う人はわずかでしたが、レコードは終わったから、リスナーの多くに音楽ソフトが増えない空白年月が生じました。当時の新人CDは今も再発が少なく。本が紙と電子の半々に分かれると音楽の二の舞で、立ち読みでつなぐ人が増えるでしょう。だからか電子には定額読み放題があります。
2016/09/04

ネット時代の画集出版作戦

「ソース厨」なるスラング。ネットの活字情報で、元ネタ文章がネットにあれば信じ、なければ虚偽とする主義です。あるSNSをこの主義でウソ呼ばわりした人が、後で事実と知って反省する話題が海外にありました。

インターネットの後に生まれた新世代の人は、ネットを全情報がそろったセンターだと信じやすいもの。しかしある程度先輩なら、20年前に買った本は、内容の片鱗どころかタイトル名さえネットにないと知っているでしょう。

国会図書館に収蔵された活字情報にくらべ、ネット上の活字がいかに少ないか、何万分の一で済まない少量だと勘づいているでしょう。しかも、同一文章がネット内で何度も複写されていて、オリジナル文はなお少ないのです。質の高い情報はネットにないのも常識で。

ネットニュースも雑だったり、内容の間違いや結論の不適切が多く、これは文筆ライターを雇う際に買い叩いて生じた悪文の氾濫です。アクセス広告収入でかせぐ目的のダミー文章だから、釣る目的で無関係なタイトル付けもしばしば。「事故原因がわかった」とタイトルがあって、読んでみると原因不明になっているなど。

ガセネタに満ちたネットでも無料ゆえに伸びて、いっそう価値が落ちた紙の書籍出版ですが、画家が作品集を紙媒体で出すか電子で出すかも、混沌としています。電子出版は作品集サイトで足りる気がしますが、新しい需要がつくれないか考え始めています。
2016/09/01

宇宙人からの信号と洗脳の関係

最近、遠い宇宙の高度文明から信号をキャッチしたというロシア科学アカデミー。しかし、地球人のしわざだったオチ。科学研究では、未調査で発表して期待させ、調査後に否定結果を知らせる順序がよくあります。

以前、光速を超えた実験が話題になった時もそう。相対性理論が崩れる予感。が、タキオン粒子に似た概念なら光の一兆倍かと思えば、小数点以下のうんとうんと微々たるオーバースピードだという。そこまでわずかなら測定誤差だろと外野から言われ、やがて測定誤差と確かめられ沈静化。

おもしろいのは人の心理です。「驚異の発見だあ」「いや間違いでした」、「ないはずがあった」「いややっぱりなかった」、「従来をくつがえす」「いや従来の範囲内だった」と、びっくりがっかりを延々と続けるうちに、人々の被暗示性が高まり、浮き足立っていくから。

ナチスの宣伝相ゲッベルスのメソッドに、「うそも100回言えば真実になる」がありました。オカルト事象や心霊現象も、焚き付けと種明かしを繰り返すうち、現に人々は信じる派へ染まっています。詳しく調べた分が全てウソだった事実を、わきへどけてまで既成事実化を済ませた庶民。

日本で類似の疑惑に、「芸術は難しくてわからない」があります。「意外に簡単だね」と感じかけた人も連れ戻す、社会規範として機能する決まり文句です。日本の美術業界を小さく縮めた、100回以上のマイナス効果です。現代美術がわかったら、罪だと思わせるほどの圧なのかも。

放置すると日本は縮むばかりだから、ここで一発、本を出すことにしました。美術に関してどんなウソが100回言われてきたか、人々の感性がどう曲げられたかを考える本です。全巻のうち一部はもう発売中です。
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