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2014/07/29

定点方式の作家売り出し法

今度は何々市のイベント、次は遠いどこそこ市と、各地の巡業となるアートフェアで成果が得られました。ただ限界もあるにはあります。

気になっていたのは、現地のお客にとって毎度初お目見えの作家となるから、総じて作家への理解が進まない点でした。評価が積み上がらない以前というか。あるいは、独自作風もアート祭の雰囲気に乗れなかったりして。一目ぼれされやすいイケメン画、美人画ばかりじゃないわけで。

作風が特異であればあるほど、文脈をつくる自己ペースを要するでしょう。唐突すぎて拒絶されて終わりというのは、現代でも普通に起きていることでしょう。誰だって無限に寛容でもないし。

そこで、定点方式も加えたくなったのです。たとえば交響楽団やバレエ団は、本拠地となる専用ホールを持っています。団員が巡業の旅をしないで、同じ場所で定期公演を続けてじっくり聴かせる方法です。

幸運にも、Berlin-Mitte の大きな二つの駅近く、名所ゾーンに長く構えていたアートギャラリーから、入居を誘われる意外な展開がありました。ここでしばらくやってみることにします。

地味な味わいや一般的でない作風、実験モノ、怪作、変態系?などは、できるだけこっちのペースに持ち込みたいと考えています。作家プロファイリングも整備し、ゆくゆくは全作品のオリジナルレビュー論文を用意する案もあります。
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2014/07/18

ヨーロッパ国で売れる絵の値段

日本とくらべると、ヨーロッパには美術を買う人が多くいます。日本では、人々が美術展へ足を運ぶ目的は目の保養ですが、ヨーロッパでは買い物です。外国では展示会の役割はショップであって、高校生が会場に来ても社会見学ではなく、買えそうな作品を探して回ります。

外国ではマーケットが大きいだけに、値段は高止まりせず価格破壊を起こしています。そのため、日本の常識どおりに高値をつけて、商談が不成立に終わってしまうケースが実はしばしばありました。

たとえば日本で号あたり5万円という画家が、外国で10号50万円の値付けをしても、まず売れません。確かに、知らない初耳の画家でも門前払いはなく、相手にされてしばしば買われます。しかしそう高くは買われず、たいてい値引き交渉になります。というか、全部が交渉になります。

だから外国へ出品する画家は、最初に決めることがあります。安くても売るか、安くなるなら売らないかを。お客は買える対象に期待していますから、チャンスを逃して後悔しないよう、目的意識が必要になります。
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2014/07/14

日本美術の絵はがきコレクション、ドイツ向け募集中

ベルリンで販売する絵はがきの主な目的は、アーティストの宣伝とギャラリーの宣伝です。

絵はがきから始めたのは理由があります。アーティストを宣伝するなら、年鑑カタログを発行したり、ポートフォリオ整備も考えられます。出版ノウハウはあるし、解説マニュアルも完備で準備にぬかりのない態勢です。

ただ現地では、実物作品があれば手っ取り早い。読本だと手っ取り遅い。アーティスト解説を見て考えるより、実物のコレクションが有利です。美術が身近な国では、作品を精密に再現した鑑賞向けの絵はがきがよさそうに思えました。

スタート時はもっと大きいジャンボ絵はがきで設計していましたが、現地国の郵便法や切手代も考えると、普及サイズより二回り大きい程度にとどめました。

絵はがきで直接の収益になるのか調べると、版下作成と印刷でコストがかさみ、全国に向けて卸さないと元がなかなかとれない計算です。そのせいで、文具店で見る絵はがきはノーブランドが多いようです。ここでつくる絵はがきは、プライベートブランドマーク入りです。
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2014/07/08

募集、アートポストカードをベルリン市ギャラリーにディスプレイ

海外向けの絵はがき作製計画です。ドイツの美術画廊に大型ポストカードを常備し、販売します。

アート作品をきれいにレイアウトし、ドイツで印刷製造して販売体制にのせます。文房具店や書店でよくある図柄とはちょっと違って、シビアに調整した芸術的なものです。

ギャラリーの場所はベルリン中央区にある、人通りが多い枝道。周囲にもギャラリーが何軒もあって、やはりカード類を置いています。一時的流行ではなく、文化的な定番商品となっています。激戦のアート地区で、ベストセラーやロングセラーを出せたらよいのですが。
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2014/07/04

募集、ベルリン市ギャラリー取り扱い、紙作品の募集

日本から送った美術作品を、ドイツのギャラリーに常設する企画です。その基本となるペーパーアートの二期募集です。

ペーパーアートや紙作品という語は、日本では日常的でないようですが、厚みがないシート状作品のことで、キャンバス画以外の形式の代表です。手法は何でもありで、スケッチ画に限らず、写真でいえばパネル化しない印画紙の状態になります。

ヨーロッパでは、ペーパーアートの人気に波があります。キャンバス画よりも価格が低めなので、景気が下がっている時に人気が出ます。そして景気が上がっていくと、またキャンバス画に主流が戻っていく振動。

ギリシャ危機に端を発したEU経済低調の空気で、EUを支える経済強国ドイツでも当面はペーパーアートの人気が上がっています。日本のように、美術そのものを急に舞台に上げたり、ぱったり相手にしなくなったりが入れ替わる極端な波ではありません。

美術への関心が安定している中で、中心価格帯の変動でペーパー作品の需要が上下します。ここのギャラリーでも、すでにいくつか買い手が現れて順調です。

せっかくだから、募集する作風に注文もつけます。次のような3種類を求めています。(A)よくできた美術らしい美術。(B)人類史上あり得ない、美術らしくない美術。(C)そのどちらでもない美術。
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