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2014/09/28

新年企画ドイツでコンテンポラリージャパン募集

ジャパン・フェスティバル・ベルリンの出品物募集を始めました。コンテストではない見本市なので、どんな創作物、表現物でも飾れます。

今回は、主催者側も芸術カテゴリーに力を入れると聞いているので、どの分野からエントリーしてくるか楽しみです。この美術展では、割と数が売れました。テーブルが使えるので、今回はパネル化しないペーパーアートのままでもありとしています。

JapanFestival Berlin
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2014/09/27

絵はがきの最終テスト版が届きました

絵はがき企画の最終チェック印刷が日本に着きました。思ったよりきれいです。裁断寸がなぜか日本と同じミリ数のドイツ印刷所なので、何かが起きるかもと案じていましたが、ホッとしました。

画質が予想を上回った理由は、ドイツ側で紙質を少し変更して、色再現レンジが当初の目安より広がったからです。

CMYKの彩度落ちをチェックするために、最終テスト版はヴィビッドなCG絵画を使いました。業務仕様の版下で国境を越えるから、日本の出版業界のカラーマネージメントは使えません。こちらで慣れたCMYK値で結果をみながら、距離をとって本番で微調整します。

この絵はがき企画は、一点ずつにあらゆる技巧を使い、世界最高の絵はがきを作るというコンセプトです。しかし印刷機自体の最高は、多原色の液体インク式や、30数年前のチバクロームの後輩に当たるダイレクト印画紙などがあって、それらでも一品はがきを作れはします。

しかしそこは、絵はがき一枚の現地価格から逆算して、仮に全部売れたら黒字になる前提が必要と考えています。やる前から額割れが決まっていては夢がないから、あくまでもオフセット機でできる範囲の画質の話です。

完成した絵はがきは店内限りではもったいないので、折々のイベントで各地へ持って行くことを考えます。
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2014/09/19

Japan Festival Berlin 2015 への出展を検討しています

Japan Festival Berlin は、ベルリンで催される恒例の日本文化見本市です。主催者はドイツ人です。

2日間に集中して、日本の様々な文化を紹介しながら、関連グッズを展示即売するバザーが開かれます。日本からは見学ツアーもありました。ここに現代美術代表として陣取ろうというわけです。

主催者サイトには和太鼓や武道の記録写真が出ていますが、実際に参加があった分野や業種はかなり広範に渡り、これもある、あれもあると、日本の目に驚きもあります。

そして大方の予想を裏切らないのが、アニメグッズの爆発的な盛況です。漫画キャラクターなどのサブカルチャーが圧倒的な集客力を発揮して、ビル内はティーンも大勢集まって、現代美術コーナーにも少年少女が多く見に来てくれました。

全体の中で現代美術はチャレンジャー役となって、芸術議論の場をつくります。絵はがき企画の、完成分も置いてみようと考えています。
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2014/09/13

制作コンセプトのグレードアップ

作家の方針や、作品の制作動機。そうしたコンセプト関係の説明文にも、グレードを上げていく余地はありそうです。

公募でも自主企画でも、コンセプトを書く機会がよくあります。作文で作品の運命が変わりそうな気がして、色々と悩むところです。素直にいくか、ひねってみるか。まずは、意味があることを書きたいところです。

たとえば、生きることの素晴らしさを表現したという作品。現代美術は記号的表現に加え、反語やアイロニーやらも当たり前だから、何を作っても生きる価値を肯定する意味に持っていけます。死んだような光景でも、逆説的に生命感に結びつけるのは簡単。そういう時代です。

そうすると、生きる素晴らしさを込めましたと書くだけでは、作品のウリになりにくいわけです。一応みんなが該当するから。むしろ、生きる素晴らしさを完全否定した方が、困難に立ち向かうやりがいで気迫が違うし、珍品になるでしょう。

音楽にインスパイアされたというコンセプトも同様です。再生機器が座右にある現代だから、音楽が頭の中で鳴っていたり、現に聞こえている環境で制作するケースが、むしろ多いでしょう。音楽をヒントにした作品ですとあるだけでは、スルーされやすい理屈です。

具体的な曲名なしでは、ピンとこない問題もあります。「月の光」なのか「天国と地獄」なのか、「春の海」なのかを言えば、作品とのつながりはイメージできそうです。音楽漫画の伝わりにくさと似ています。
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2014/09/09

作品集ホームページの制作を受付中ですが・・・

ホームページ制作料の相場が意外に高いので、美術家がサイトを持ちにくい話を前にしました。そんなに高いならWEB業者はリッチなはずが、実態はオーバーワークが常態化していたり、体を壊す就業者も多く、自殺も目立つ業界です。いわゆるIT残酷物語。

高いのに貧しい一因は、W3Cルールの整備不良とブラウザソフトのバグです。ネットの仕組みとその実行に、ともに瑕疵がある問題。Yahooのようにどんなパソコンにも映るサイトも、実はブラウザごとに各部が違って見えています。活字サイズやピッチが違ったり、ヨコ線の上下に置いた活字の離れ具合や、線の太さや色も違うことがあります。

もちろんWindowsとMacではレイアウトが異なり、Windowsのバージョンとインターネットエクスプローラーのバージョン違いでも、再現デザインが微妙に違います。それならサイトデザインを精密に作っても無意味だから、業者は手を抜くはずが、逆に手がかかっています。決められた通りに作っても、決められた通りに映らない昔からある問題で手を焼いています。

現実はそれで済まず、ブラウザによってページが崩れてレイアウトが飛び散ったり、活字も画像も消えた空っぽに映ったりします。そこでYahooなど全国民向けサイトでは、多大なコストをかけて各ブラウザ用に補正プログラムを多重化しています。

ということは、多大なコストをかけないお手軽サイトや簡易なレンタルでは、画面が壊れて映る覚悟もいるのです。ここでもやっぱり安かろう悪かろう。美術家本人のパソコンでたまたまきれいに映っても、他人の画面では白紙かも知れないわけです。

そこで、画面崩壊を防ぐプログラミング技術が、特に最近のWEB制作のポイントになります。CPU速度の飽和時代が来て、10年前のパソコンが今も使えるよう変わりました。崩れて映るサイトが増える原因のひとつです。
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2014/09/06

ベルリンに美術の壁はあるのか

「友だちが絵をかいてプロを志望しています」という話をするとしましょう。「どっちの?」という疑問がすぐに出てくるはずです。どっちなのか最初に断らないと、イメージしにくい。

「どっち」とは、現代美術かアンチ現代美術かです。洋画か日本画かの話ではなくて。多くが抽象表現と具象表現に関わる話にもつながります。現代とアンチ現代は、作家も論者も客も展示会も団体も分かれ、水と油です。二つは別の業界のようなもの。この詳細は言うまでもないでしょう。

では遠いドイツでは、そこはどうなのか。

ところが、ドイツで美術展といえば現代美術を指します。モダンどころか全部がコンテンポラリー。抽象含みで何でもありの、好き勝手な現代造形全般の話に自動的になるのです。中央も地方も同様で。抽象や今風スタイルが門前払いになることもなく、逆に具象がロートルに沈むこともなく。

現代美術なんてさっぱりわからんと言って、健全な常識人をアピールする行動は、ドイツでは特にないという。「わけのわからない作品は見たくないから置くな」のヘイトスピーチが、実行に移されるのも珍しい。

日本に抽象美術を入手して自慢する衆参議員は、たぶんいないでしょう。議員が所有する絵画は、全て具象系のはずです。この片寄りはドイツ連邦議会議員も同じか、傾向はあるのでしょうか。

美術が先鋭にセクト化していないドイツでは、あらゆる作風を同等に扱うことが簡単です。会場でもめたりも、まだありません。しかし寛容が裏目に、ぬるい環境になりかねないぜいたくな心配も、あるにはあります。何を置いたら美術的なもめごとを起こせるか、ヨーロッパが届かない美意識はどれか、他国なりの限界にこちらも注視します。
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2014/09/05

ベルリンがアートに熱を入れるのはなぜ

世界の注目を集める文化芸術都市ベルリン・・・。というようなフレーズを見かけます。

これは書いた人からのお世辞ではなく、現にベルリン市はこの分野の世界一を目指しています。しかし、ヨーロッパのそれなりの古都が、今からソフトな野望というか、夢を追って青春し始めている理由は何か。

若いアーティストには覚えのない歴史ですが、ベルリン市にはかつて長大なコンクリート壁が建造され、東西冷戦が激突する場所でした。「鉄のカーテン」が地上に降りた、リアルな壁。ベルリンから第三次世界大戦が始まると言われ続け、映画の中でもスパイが生死をかけて壁を越えたもの。

西ドイツの首都は壁ができる前からボンに移され、東ドイツ領内で囲まれ二分されたベルリン市は、都市整備の波に取り残されました。「三丁目の夕日」以降に起きた東京や大阪の現代化が、世界各地の都市でも同時に起きていたその頃のこと。

壁が壊された25年前には、すでに都市整備の可能性も限られてしまっていて、やむをえずという面もあって、世界一のアートの街構想にまとめたと想像できます。アートにデザインやファッションもついてくるだろうと、反転攻勢で欲張った都市計画です。

名作を集めた博物都市にとどめず、一大芸術情報発信基地を目標に、原資となる現代美術家と現代美術商を世界から引っ張っているところです。20世紀前半のパリや、後半のニューヨークを、21世紀に超えるつもりで。
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2014/09/03

物語のモデル、そのギャラリーはどこにあるのか

今さらですがBerlin市のMitte区にあり、訳せば中央区です。

ベルリン中央駅と隣のフリードリッヒシュトラーセ駅との中間ゾーンなので、東京駅と新橋駅に見立てたら、ちょうど銀座になるのでしょうか。当ギャラリーから、あのガラス玉のドイツ国会議事堂まで歩いても行けます。

ギャラリーが入ったThomas-Dehlar-Haus全体を写真に撮るのは、なかなかたいへんです。ネットでも部分的な画像がほとんど。大通りの枝道にあって、建物の長さも高さも大きいから、広角レンズが必要です。そこで、全景撮影できるレンズを条件に一眼レフ購入計画も考えているほどです。

世界的強国の首都なら、超高層ビルが並んでいてもよさそうですが、実はベルリンのあちこちで今から建てているところです。そして連邦制のドイツでは首都一極集中が起きないので、建築の容積率をまだそこまで上げる必要はないようで。この付近にも中低層の建物が多くあります。

東京のような地方からの出稼ぎラッシュがない前提で、人口密度を急いで高めずに済み、古い街並みが部分的に残っています。20年後に街の姿が何もかも変わってびっくりという浦島体験は、まだ少ない首都です。古い物を長く使う習慣も関係しているのでしょう。

このちょっと目立つ建物は日本でいえば大正元年(1912)に竣工したので、年代だけみれば明治の建物です。ルネサンス様式で、ギャラリーがある部分に集中して古典的オーダーが見られます。
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