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2019/01/18

絵はがきコレクションの再スタート元年

ジャパン・フェスティバル・ベルリンは主催団体が大きくなったみたいで、ドイツで宣伝に力が入っているそうで。主要国でドイツは日本の次にGDPが伸びず、しかし21年も横ばいの日本よりは消費がずっと好調で、市民の顔も明るい。

日本は政策ミスで節約に徹してしなび続け、その典型が東京五輪の経費削減方針です。経済刺激をなくして自滅する日本にくらべると、ドイツは別世界です。向こうは末端にもお金が回る仕組みで、バイト料の下限が時給1300円という。

当企画では今回、最小単位のスペースだけ確保しました。春のうちに早く埋まったらしく、ドイツ人脈に頼り何とか滑り込めたのですが、こちらの判断ミスでした。消費税上げアナウンスで四番底へ向かう秒読みとなった空気で、こちらも腰が重くなっていました。

絵はがきコレクションは2013年発案で、翌年が消費税アップでした。増税で悪化した内需低迷で、シャープなど大手企業が外国に買収された5年でした。絵はがき展は5回目で、種類が増えて保管問題を解決中です。大手企業と似た窮地です。

絵はがきの海外転戦企画がよそにない理由は、やってみるとわかります。たとえば店舗に絵はがきを預け、委託販売するとします。どれが何点売れたか記録してもらうには、人件費が必要です。タダ働きを強いて済む日本とは違いますから。

記録にお金をかければ、最初から企画参加料は高くなります。不況だから安くして現地の友情出演に頼れば、売上金歩合と残り絵はがきしか回収できません。回収後に数が合わないと、万引きが疑われます。警察に被害届を出すなど気に病む方には向かず、だから絵はがき転戦はここだけです。
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2019/01/12

白い恋人たちと東京五輪スキャンダルの掟

映画『白い恋人たち』の1968グルノーブルオリンピックでは、ジャン・クロード・キリーというスキーヤーが三冠王(滑降、大回転、回転)になりました。映画のサウンドトラックは2018年秋に亡くなったフランシス・レイが担当した、誰もが耳にしたことのある曲です。

「すぎてゆくのねー」の和訳歌詞に対して、サントラ曲の直訳は「じゅうさんにちかーん」となります。映画タイトルの直訳も『フランスでの13日間』でした。その年に引退したジャン・クロード・キリーのライバル、オーストリアのカール・シュランツは実は回転で優勝していた疑惑に泣いて、次回を目指しました。

しかしカール・シュランツは、4年後の札幌オリンピックを追放されました。理由は『クナイスル』。オーストリアのスキーメーカーで、スキー板の宣伝ポスターに写った彼を、オリンピック委員はアマチュア規定違反として札幌入り後に失格としたのです。

この極度のアンチ商業主義を完全否定し広告収入で成功したのが、1984年夏のロサンゼルスオリンピックでした。以降の冬五輪はアルペンもジャンプも、選手たちはスキー板を持つ時にメーカー名を常にカメラに向けるようになりました。国際オリンピック委員会は、1988年にカール・シュランツの失格処分を取り消します。

2016年以来の問題は、2020東京オリンピックの開催地選びの賄賂疑惑です。東京都は札幌オリンピックでのカール・シュランツのように、失格候補44人のうち1人だけ失格のスケープゴート役なのか。しかし2016リオデジャネイロオリンピックでは、すでに賄賂疑惑は解明され処分も終わっています。裏金はよくあること。

「フィクサーなしには票がとれない闇の掟があるのに、演技ふうの取り締まりだけが行われる」という事情があるのかも含め、全体像を語れる者がいない状態です。1998長野オリンピックでは、普通なら後世の記念物になる資料を素早く燃やしたので、疑惑は過ぎてゆくことなく固定しました。
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2019/01/09

ビッグデータと芸術の関係がつかめない

アメリカで行われた占いショーのイベント。大きい会場にお客を集めて、占い師が占ってさしあげるというものです。会場に来ているお客の中から選ばれた女性が、占い師にみてもらうと次々と的中して盛り上がります。

「あなたにはお子さんが二人いますね」「はい」「もしかして双子ですかね」「ええーっそのとおりズバリだわ」と、お客は目を丸くし驚きの声。「抽象画に関心がおありですね」。サクラではないことが見ているとわかるから、会場はどよめきに包まれていきます。

よく当たるのは、占い師の団体が住民データベースを取得しているからです。来ているお客が誰で、年齢や仕事や家族構成を占い師は知っていました。プロの占い師がそこまで本気だと知らないお客は、透視術や予知能力を信じたのです。

そのデータベースを国や世界全体に広げるのが、ビッグデータの概念です。電話番号や口座番号などにとどまらず、支持政党や宗教や隠れた趣味もデータ化します。パソコンやスマホで閲覧したページ情報など、本人も記憶にない本人の秘密を第三者が得られる仕組みです。日本で美術サイトを見る人は少ないはずで。

SNSの自己紹介や動画登録と組み合わせて、秘密警察でも集めきれない個人情報を個人単位で関連づけできる時代になったのです。事件のニュースがあると容疑者のSNSが暴かれ、未成年でも名前がばれるのと似た効果でしょう。

さらに電子マネーと自動運転のGPSデータを加え、人工知能で個人をリアルタイム追尾できるはず。無線通信インフラ機器に隠されたスパイチップが以前からささやかれ、アメリカがついに動き出しました。通信機器に隠された「余計なもの」は、遠隔で一時注入するプログラムになるはず。
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2019/01/02

美術展覧会は海外の方が楽しくやりがいがあるのはなぜ

日本で開催される大規模な展覧会の大半が、公募コンテスト方式です。その最大の特徴は、審査員が取捨して当落を決める点。市民に見せるべき作品を通し、見せるべきでない作品を除去します。審査員が嫌いな作品タイプは展示から外れる。

日本人がそれを当たり前と思っているのは、「正しい美術」と「間違った美術」がある前提と、その二つを上位の人が仕分けしてくれる期待があるからです。一方、外国でコンテストが敬遠される理由は、現代のゴッホが除去される仕組みだから。

除去してもよいと日本で考えるのは、芸術が苦手だからです。どうせ作品を見ても違いがわからないから、優れ物と劣り物を先に分別してくれたら、僕らは安心して美術展が楽しめるという。ゴッホは子孫にまかせる。優れ物は上が決めて下に教えれば済み、下の立場で価値を決めてはだめ。市民は上からの指示を待つだけ。

さて問題は、アーティストにとっての効用です。ある画家が異なる作風の二種類を出して、一方が当選し一方が落選したとします。その画家は賞罰で指導を受けたかたちで、見ようによっては調教される犬やイルカのような扱いです。

とはいえ、芸を覚えるプロセスのどこかに審査する評価者がいてくれないと、制作力アップが見込めないのも事実。そこで日本以外では、審査員を一般市民に設定しています。市民は作品を買いはしても、展示前に除去するまではやらない。結果は展示即売の方式となり、いわばアートの豊洲市場です。

豊洲市場に見学者より購入者が多いように、世界の美術展覧会は購入者向けの市場です。買う立場にとっては物をよく見せる飾りつけは不要で、床にゴロゴロ置いてもらえば選んで買うから。会場をキラキラに美化した費用を、画家たちの売り上げから没収する必要もなく。
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2019/01/01

新元号で何かができそうな新感覚と美術活動

新しい参加希望者の「色々やりたい」「何かができそう」という未来志向で、明るい気持ちになります。美術に限らず、この志向が日本国内でしぼんだせいで、不景気に納得してしまう人が増えたのでしょう。「日本はもう経済成長しないから」というなげやり人間が、テレビラジオにめっきり増えたのは確かです。

不景気とは、消費と投資が節約で冷えた状態のことです。「消費と投資が冷えると不景気が起きる」の言い方は間違いです。冷えた状態が不景気なので、「頭が痛くなると頭痛が起きる」式のトートロジーです。とたんに気がつくのは、株価上昇と景気は関係がない点です。具体的にどういうことか。

株価が上がり配当金を得るのは、イギリスやアメリカや中国の投資家と持ち株会社など、日本に住まない富裕層が大半です。彼らの収入は、日本全国のシャッター通りに店が戻る話と関係なし。日本の会社員がマイカーを大型に買い替えるブームもないし。コンビニの正月休みブームは、消費縮小の証拠です。

しかし国民は事態をイマイチ理解できず、低所得を自分の罰だと思い、気が滅入り自殺しています。しかもネットに、低所得者はまじめに働かないからだと、書いて回る関係者が複数います。裏側に不況バンザイの特殊な面々が詰めて、国内分断を願っている証拠です。日本の分断。不況は人災でなく故意。

養護施設の19人刺殺犯人もそうした活字に感化され、始末する汚れ役を買って出たハネ上がりだった蓋然性が高いのです。犯人はたぶん親切なタイプ。事件がデフレ不況の末路と気づかない国民はやばい。国民は、国内テロは未来に起きると思い込み、そのテロを悪人が起こすと思い込んでいます。

その日本で「色々やりたい」「何かができそうだ」という新世代は、なげやり人間に勝たなくてはいけない。日本が好転する出発点は、常に外圧と世代交代でした。自浄はない話。国益に使える外圧はないか、美術でも探しています。謹賀新年。
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