FC2ブログ
2019/09/30

自衛隊の次期制式拳銃SIG320と金属製カメラ

アメリカで銃撃テロ事件が繰り返され、トランプ大統領は全米ライフル協会の幹部と話し合い、ある程度の規制に成功しました。決めて押しつけるのでなく、不利益者といっしょに考えたという。とはいえ、善良な市民に銃が行き渡るのを阻止する規制まではいきません。

別のニュースで、アメリカの一軒家に入った強盗4人を、家主が銃で始末した話。この使い方がアメリカの法律では期待されていて、隣家まで音も光も全く届かない広すぎる国土で、自ら身を守るべしと銃に市民権を与える憲法なのです。

昔から銃愛好家が多く、ガンスミスと呼ぶ銃砲職人とカスタムショップも多いし、ガンショーも盛況です。アートフェアと同じぐらい。見本市の人気は、唐草模様を彫ったエングレービングモデルをケースに収めた、記念品の拳銃です。撃たない前提。ハンドガンに古風な彫刻が似合い、不思議なアート感覚です。

ところで、日本の自衛隊の次期制式拳銃はアメリカ製のSIG320となり、流行りのハイポリマー製ボディです。上部スライドはステンレスでも、フレームとグリップは一体成形の樹脂製。18発装填できる高性能でも、見た目は何かおもちゃみたい。

金属から樹脂に変わったチープ感は、ある時期の一眼レフカメラを連想させます。70年代のカメラはクールなアルミ合金で、機械的な魅力がありました。ワインダーとストロボ内蔵で電池が大型化した頃には、コロンと丸い樹脂製に交替しました。

アメリカの銃マニアの目的は主に射的と狩猟ですが、工芸品の美感も大きいと思われ、それが金属カメラへの愛着と似ています。日本でたまに外側も金属製のカメラが発売されますが、もうすでにロストテクノロジー化が進んでいます。
スポンサーサイト



関連記事
2019/09/27

北欧国スウェーデンを日本が目指すならプロダクトデザイン

北欧の主要四カ国の特徴は、まず人口が少ない。ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、フィンランド。人口が最多のスウェーデンでも日本の13分の1で、神奈川県プラス島根県の人数。他の三国は24分の1程度。内需が小さいから、海外輸出に頼る工業国を目指してきました。

携帯電話の勝ち組だったノキア社はフィンランド、バブル前から日本でよく見かけた車ボルボ社はスウェーデン、オーディオ界のグッドデザインで鳴らしたB&O社はデンマーク。ベオグラム4000という、おしゃれなレコードプレーヤーです。

富裕層向けの高付加価値製品を作り、石油を多く使う先進国です。スウェーデンの16歳少女の国連演説は、ブーメランだと感じた人がいたはず。演説内容に資本家のお金儲け批判が含まれましたが、彼女が所属する環境NGOの願いは現金収入です。僕らに補助金をよろしくと。それはともかく、人命とお金は今や等価です。

かつてアフリカ諸国への援助の議論で、向こうに必要なのは食料ではなくお金だという本質論がありました。アフリカ国の産業育成を手伝い、輸入する側の先進国も富む必要があるメカニズムでした。今の問題は、富を1パーセントの人が巻き上げる、その手段にCO2温暖化説を利用している点です。黒幕は国単位ですらない。

日本の国会議員はよく、日本を欧州国ふうに変えたがります。そのターゲット国は明治時代は意外にもイギリスでなくフランスで、近年はドイツ、スイス、北欧国がよくあがり、意識高い系がスウェーデン指向。亜熱帯アジアの人口大国で、地震と台風の災害大国だという与条件を、コロッと忘れて。福島、倉敷、千葉。

日本をそこまで北欧四カ国に変えたいなら、真似るのは消費税率よりもグッドデザインのポリシーでしょう。ベオグラム4000流の高付加価値デザイン開発を目指せばよいのに、そこはディスカウントのバッタものでいいやって風潮。
→Beogram 4000
関連記事
2019/09/25

消費税の増税に反対している人たちの根本的な間違い

消費税に反対している人の、反対理由が間違いだらけです。反対するという結論は正しいのに、理由が違っています。「経済停滞して国庫が金欠だから、財源を捻出するために増税が必要になる。でももう庶民の生活も、会社経営ももたないから、三たび延期して欲しい」。

この反対理由はおかしい。本当に国税金額イコール予算なら、増税は不可欠です。「増税しなくて国民全員が死ぬぐらいなら、増税して半分だけ死ぬ方がましだ」の文脈で言うなら、増税しか選べない理屈だから。いったい焦点はどこか?。

焦点は、財源の捻出がそもそも関係ない話だということ。国税の機能は物価の安定です。イコール通貨価値の安定です。専門用語でインフレ抑止。国税は国のサイフづくりではない。税金は財源だという発想そのものが、完全にイカレています。

生活苦を言えば話がそれています。だから為政者の擁護者はネットで攻撃します。「生活苦は甘えであり、納税しないやつは消えろ」と。現に消そうとする者が次々現れます。障がい者施設の19人刺殺もそれ。犯人はデマの国税財源論を信じきり、口減らしして国に貢献した手柄のつもり。

お金は経済産業の血液にたとえられます。金満で物が売れすぎる超インフレなら、血の気が多すぎるから抜き取る。それがマネーストックを回収する増税です。逆に金欠でみんながお金を惜しむデフレは貧血だから、抜く量を減らす減税に加えて、別途輸血も行います。その輸血が政府財政出動です。

増税はブレーキ役であり、ガソリンを増やす役ではない。今やるべきは、大幅減税と大幅財政出動です。それだけの話なのに、貧血を放置して奪い合いの陳情と政治献金を続けています。他国はセオリーどおり造血して経済力を伸ばし、そのお金で日本国内の土地や企業を買いあさっているのに。
→【アートの本格解説】消費税と芸術はどちらが難しいのか
関連記事
2019/09/20

2020もマイクロ個展の募集を始めました

ジャパン・フェスティバル・ベルリン2020の展示スペースは、すでに納金して確保しました。安全圏に入ったので、マイクロ個展2020も募集を始めました。マイクロ個展はプリント企画とは異なり、リアル作品を現地へ輸出するタイプです。

リアル作品展は、以前は作品1点か2点を送る合同展でしたが、マーケットリサーチを高めるために、ある程度作品数を多めにして、一回の労力で効率よく試す超小型個展を考えました。最初はクラフト系のアクセサリー展のワークショップふうで始めました。

作品が多すぎず少なすぎずの適量で、作品集合のインパクト勝負です。作者をマークできる少数精鋭展の一環です。作品選びと価格設定に時間をかけており、作品が比較的よく売れる企画です。作者紹介ペーパーもつくります。
関連記事
2019/09/16

制作時間をとるには日本の景気を上げないといけない

Yahooニュースなどに、社会批評のコラム記事があります。記事の長文が粗末な時があり、多いのはタイトル詐欺。内容が事実誤認や浅慮、まとまらない論理や結論ありきの強引も、よくあるパターン。読者の意見コーナーに批判が集まります。

「読んで損した」「プロがこれでは困る」「金がもらえていい身分だ」「時間を返せ」。しかし執筆作業の裏に回れば、時給40円などです。推敲を重ねても報酬は変わらず800円。時給80円に上げようと急げば、細かい手は入れられません。文章づくりはそんなに簡単ではないから。

普通の本や雑誌の役目は、もちろん情報伝達です。書店で市販される本の大半は、比較的正確で独自色もあり、ていねいに推敲されて読ませどころが多い。ところがネット文章の大半は、情報伝達が目的ではないのです。

検索会社のサイト巡回ロボットプログラムに分析させ、検索候補の上位に出る順位獲得が目的です。アクセス広告とアフィリエイト収入が目的で、無料で読める代わりに内容が虚偽でもかわまない理屈です。悪人の個人情報を出すと別人だった名誉棄損事件もその論理であり、炎上させて消し逃げする方法です。

ネットの作文は、ネットの既存情報を言い換えるパクリ仕事が主流です。よく似た文書が複数目につくのはその形跡も多く、パクリの連鎖が貧困ビジネスになっています。もしオリジナル文をつくるなら、執筆者は素人でなく各分野の専門家に限られ高くつく。そういう文もネットにありますが。

絵もまた、オリジナルは手を入れる時間の大きさで、ものになっていきます。試しに描いて「なかなかうまくできた」と思っても、後で見返すとたいてい全然だめだと感じるもの。それは自分が日に日に上昇するからで、いったん飽和したといえるまで、ゆっくりでなく急いで自己投資するのが得策です。
関連記事
2019/09/10

ジャパン・フード・フェスティバル・ベルリン2019の開催

ジャパン・フード・フェスティバル・ベルリン2019

ドイツから写真が届きました。ジャパン・フード・フェスティバル・ベルリン2019という食の見本市です。9月7日と8日に開催されたばかり。アートとデザイン系が中心のジャパン・フェスティバル・ベルリンと同じビルでした。

毎年冬の灰色の風景ばかりでしたが、初めて見る夏の光景は周囲も明るく輝いています。でも暑くはなく、セミの声はないはず。

写真はヴィーガン・チョコレートで、JFB2020の幹事さんをやっていただく方の手作りです。素材はロー(Raw=生)チョコで、過熱しないで低温でカカオを取り出し、砂糖とミルクを入れない自然食品です。日本では景気のせいでブレイクしないから、実は初耳でした。

ドイツでは自然食品は広まっています。激戦の中、色々な工夫でよく売れて好評と聞いています。美術でもこんなふうに集まって欲しいところですが、1月のために前回の3倍の面積を確保します。

東京五輪の後には、もっと注目が広がるかも知れません。
Japan food festival Berlin のfacebook
関連記事
2019/09/06

日本のおもてなし観光でも議論と分析が苦手らしく

現代日本の欠点として内外からよく指摘されるのが、「日本人は議論ができない」です。ネットでも論破という語が出回りますが、論破の名人といえば、概して論点ずらしと極論放言に、細部の揚げ足取りと人格攻撃です。そして大声。絵の面積が法外に大きいみたいな感じか。

本当に多いのが、「君には言う資格がない」の封じ込め方です。言う場を与えないことで否定する手。最近海外報道が書き立てたのが、新聞社の質問に答えない政府首脳でした。アホな質問には答えませんと、さえぎった失点でした。アホな質問を返り討ちにするチャンスだったのに。

国際ビジネスのサイトで、英米の学者がよく日本の悪い面を指摘します。多いのは「日本人は分析ができない」です。代表的な指摘は、「日本の長所さえ分析できないのは実に惜しい」という、励ましのアドバイスです。

成功も失敗も分析しない限り、次の目標が決まりません。少しずつ積み上げる向上が起きないのです。連想するのはサッカー日本代表です。本部による分析が毎度ないから、4年ごとに課題の量と質が前と同じで、一過性の感が強い。過去の延長に今がない。

この失敗を観光で繰り返しているらしく、外国から日本に来てくれる動機を探っていない問題が言われます。たった今の収入金額に一喜一憂するだけで、未来計画が空白らしいという。つまりはマネージメント能力の話か。これはコスト削減ありきの緊縮財政の連鎖も一因でしょう。

アートでも分析が流行らず、傑作の根拠を説明できない現象が顕著です。だから、偉い人がほめたか、外国が認めたか、価格が高いか。三つのどれかで食指が動く。お墨付きの尊重から一歩出るのがなかなか。作品のどこがよいかを、自分の言葉では言えない状態。そこで作品称賛の言葉を書くことが増えました。
関連記事
2019/09/01

カオス理論と人工知能AIと芸術創造理論

カオスと言えばてんやわんやのドタバタ状態や、混沌として収束がみえない意味で使われます。一方カオス理論といえば、将来の結果が予測不能の数学的用語です。その意味のカオスの例が天気予報で、ネットに一週間後の予報はあっても二週間後はありません。完全に不明で、見当がつかないからです。

小惑星や彗星が、地球に衝突する予測もそうです。カオス理論の真意は、わずかな差が大違いの結果へ拡大する、脱線の予想外の大きさを言います。サイコロを振った偶発性でどっちへ転ぶかわからない意味の、ランダム成分は除外した話です。

カオスと人工知能AIは関係があります。AIの意味というか、性能向上は大きく二つに分かれます。メモリー容量が増えて、対応が細かくなったタイプが「弱いAI」。対して、思考力や創造力をAIが自力で生み出すタイプが「強いAI」。二つは次元が異なります。

映画『2001年宇宙の旅』で人工知能HALは、乗組員が電源を切る計画を光学レンズで読み取り、阻止しようと乗組員にミニ工作船をぶつけて殺します。今になって出てくる疑問は、電源を止める者を殺すよう設計担当者がプログラムしたのかという点です。していないなら「強いAI」です。HALはドラえもんに近かった。

詳細なプログラムとビッグデータで補強した性能向上なのか。それとも行動ルールのプログラム自体を、機械が書いて増やしていける性能向上か。AIは2045年にシンギュラリティー(特異点)に達すると学者が言う、その意味は後者の実現です。それが発端で人類が絶滅する指摘も少なくなく、貨幣のAI管理も絶滅理由です。

前に参加者の絵のテーマがシンギュラリティーだったことがあり、絵画制作の作業は強いAIのはたらきをイメージしやすい。絵は既存の何かに必ず影響を受けます。しかし芸術家は、既成作品に似ないよう変えるのです。その時、脳内で制作ルールそのものを新しく創造します。その飛躍は天気に似てカオス理論的です。
関連記事