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2021/12/31

『芸術に近づき理解するためのQ&A』の追加出版|経済の話題が増えた

『芸術に近づき理解するためのQ&A』の9巻目をAmazonから出しました。8巻分は5年も前ですが、これでもまだ2019年までの執筆分です。暫定タイトルにしてあり『税金は余剰通貨の間引き:消費税は制裁金』です。

新型コロナ騒動以来は、経済ブログのために調べごとが多かったのですが、世界と日本が直面している財政問題と、貧困によってアートも含めた付加価値が切り捨てられていく話題が増えています。脱線ぎみの話題が増えており、美術の話題の乏しさも一因です。

「財政問題」とは何か。これは与党の総裁選挙で話題になった「新自由主義」そして「プライマリーバランスの黒字化目標」です。候補者4人の1人は「新自由主義の継承」、1人は「新自由主義からの転換」、1人は「プライマリーバランス黒字化目標の凍結」でした。

日本の経済低落とデフレ、特に「日本は女性と児童の貧困国になった」とユニセフが認定したのは、日本経済は次の間違った方針で国民所得を激減させたからです。「新自由主義」「グローバリズム」「緊縮財政」「消費税増税」、「構造改革」も「規制緩和」もです。

これらはいずれも、日本のように歴史的資産が多い国では、資産吐き出しと外資への投げ売り、国家解体と民族粛正で機能し、この思想を推し進める側もそれが目的で続けてきました。日本国民はそれらが成長戦略だと錯誤して逆走し、自滅の年月が「失われた30年」と呼ぶ現在進行形です。

明日で33年目に入る人類史上最長の不景気です。なぜ日本以外はデフレ不況をこれほど続けないかは、誰だってお金不足なら単純に刷り足すわけで、途端にみるみる国は富裕化します。日本の国民性は苦行が大好きなので、人類には起き得ない逆走なのです。自滅するロマン。そのお話の入り口が新刊本にあります。
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2021/12/22

舞台俳優の神田沙也加|2020年から芸能人が次々と亡くなる

テレビがないのですが、神田沙也加さんという俳優が北海道のホテルで亡くなった報が、動画サイトに出てきました。ミュージカル『マイ・フェア・レディー』公演直前の、待機時間中だったという。あらゆる内情は憶測の域にあるようです。

『太陽にほえろ』レギュラーだった神田正輝と、『青い珊瑚礁』の松田聖子が、ご遺骨とご位牌を持ち記者に謝意を述べる場面でした。自力で地位を築いてきた愛娘がもう世にいない悲愴な事態に、アナウンサーも崩れそうな声です。

「またか」という声もあります。新型コロナ禍が始まり、比較的若い芸能人の急死が続いています。実は舞台やコンサートの裏方の方々も、けっこう亡くなっているそうです。そしてこれは人災が下地にあります。

何度も書いてきましたが、現代の国家財政は「管理通貨制度」と呼び、政府が自国通貨を追加造幣し、増分を予算支出します。税金は余剰金の廃棄です。しかし日本は「金本位制」が信条で、税金を財源とします。結果が「失われた30年」です。

税金を財源とする意味は、政府が国民に用意した肉料理に、国民の身を切った人肉を使います。国民はいくら食べても成長しません。経済成長しないのです。政治がこれを続けるのは、国民がお金の機能を全く勘違いしている反映です。

コロナ禍でアメリカはドルを刷り足しお金の心配はなく、しかし日本は円の刷り足し拒否で激しい貧困化です。定量のお金を奪い合う前提で、他人の滅亡を我が利とする選民思想が流行中です。この暗い社会の空気は、芸能界をも包んでいます。
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2021/12/14

18歳以下に10万円給付が大混乱して|批判が空回りする国民

18歳以下一人に10万円を給付するのに、5万円を現金とし、5万円をクーポン券にする決定がありました。当然、全国の自治体は手間がかかって人手不足で遅れるから、不満を言っていました。それで半分の5万円は現金とクーポンを選べるようにするよう変更されました。

自治体はやっぱり困ります。選ばせる手間がかかって人手不足で遅れるから。誰が選ぶのか、選んだ責任はどうなるかなど、パラメーターが増えてきました。このようなことを新型コロナが始まった2020年2月から、延々と続けています。

なぜ、国庫短期証券で生んだデジタル通貨10万円をさっさと渡さないかは、もらい損ねる人を増やす目的です。クーポンにすると期限があるから、使いそびれる者が増えて、それが狙いになっています。

国民がより貧困化するよう仕向ける理由は簡単で、世界は管理通貨制度の信用貨幣ですが、日本は金本位制の実物貨幣で運営されています。その違いは経済ブログに詳しく説明しています。金本位制だとお金の総量は一定だから、ゼロサムゲームになり絶対に経済成長しません。

誰かに10万円あげるなら、誰かから10万円奪うことが、日本国だけは必要になるのです。「そもそも10万円程度だと砂漠の遭難者にヤクルト1本だ」と国民には指摘できるだけの知識がない。それで話が延々とそれ続けています。

1人に10万円配れば、1人に10万円増税するという宗教に引きこもっているのが、日本国民の現状です。このお笑いコントで、すでに大勢が亡くなっているわけで、悪気のない勘違いの信念ほどやっかいなものはないという。
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2021/12/04

ジャパン・フェスティバル・ベルリン2020の絵はがき|買われた全て

あまりに遅れすぎの報告ですが、22カ月前の2020年1月25日、26日のジャパン・フェスティバル・ベルリン会場での、絵はがき展示販売の結果です。

思ったより分散するもので38種類が買われ、日本文化の特徴をよく出せたと思っています。申し込み順に並べてあり、上の方が売れ数が少ないのは、2015年以降すでに買ったお客もいた場合もあるでしょう。

この回で初めて買われたものもあり、今回買われなかった図柄も他の回では買われていました。今回で残りが底をつき、少なくとどまった図柄もありました。



現地スタッフで分担し、絵はがき担当は音楽家で画家のHanane.Kさんで、手間がかかる枚数カウントもやっていただきました。

この展示がお開きになった6日後に、横浜港でダイアモンドプリンセス号の騒動となり、今に至るまで大きいイベントは途絶えています。それで国内で活用する準備として、新作を100枚日本へ送る企画もスタートしています。
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