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2022/01/26

作家サイトの改良はノロノロと進む|プログラムの修正作業が長い

作家サイトワークショップ企画で制作する作品集サイトは、色々とこった仕掛けを詰め込んでいます。さらに新機能もテスト中です。そこまでしなくても機能は充実していますが、サイトに立ち寄った読者が驚く方がよいだろうと。

美術家サイトに限らずデザインが普通から出ないのは、プログラムの修正に時間がかかりすぎるからです。セオリーも構文も確立されてはいても、意外に正常動作しないことがあります。原因がなかなかわからず、バグも多いし。

たとえば要素と要素を9ピクセル離すにも、周囲にある第三の要素の影響で理論値にならず、離れずくっついてしまうなどがよく起きます。映すブラウザソフトも、ChromかFirefoxかで動作が全く違うカ所が出てきます。

それらを逐一調整するとコストがかかるから、最近の一般サイトは大ぶりで大味になっているようです。要素のスペースもガバッと空けておけば、逃げがとれる判断でしょう。こちらのサイトではそこに色々と細工を入れて、読者が操作を楽しめるようにしてあります。

画集のサイトは画質こそが重要なので、それならと作品選定や並び順も重大だとして、サイトの画像は全てこちらで入魂の画質に作っています。その部分をセルフにしないことで、他者が他者に紹介する作品ブックとしてトータルデザインします。

ネット上に、日本の美術家のサイトは減ったのかも知れません。ポータルサイトの減り方も、リーマンショックの頃から目立ちました。世界で日本だけがデフレ不況なので、美術からの撤退も前にも増して多いのではないかと憂慮しています。
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2022/01/16

Kaori SUZUKI個展 Somewhere, not here[参加者ニュース]

Kaori SUZUKI個展
「ここではない場所 Somewhere, not here」
アートギャラリー絵の具箱(吉祥寺)
アクセス https://enogubako.in/access
2022年1月29日(土)~2月6日(日)
12:00~18:00 (最終日17:00まで)

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2022/01/13

画家の作品は代えがない|現代アート絵画塾も互いに似ていない

平成中盤以降の日本は、緊縮財政と消費税増税で経済が低落し、各分野と各ゾーンが貧困化しました。平成デフレ不況です。デフレとは物や人の価値が下がり、買うお金の価値が上がった状態です。インフレは好景気ですが、デフレは不景気です。

お金がもったいない、使いたくない、使っても取り返したい衝動が起きたりして。モンスタークレーマーで騒然とした事件は、消費税増税から2年の1999年のこと。注目すべきは物の値打ちが下がる点で、時給換算する命の値段も下がります。

だから平成によく聞いたフレーズは、「代わりならいくらでもいる」でした。人を買い叩く殺し文句が前面に出ます。従業員になりたい者が行列をつくり、いつでもポイ捨てできる人余りなので、個人の権利は落ちました。

こうして社会に入れなかったのが氷河期世代で、日本の技術伝承が切れています。余った人を無視して外国人労働者を増やしたのは、賃下げが狙いでした。これらが新自由主義経済とグローバリズムです。先進国は新自由主義から撤退しつつあり、日本は続けようとしています。

ところでドイツの日本美術展で、スペアがないことを知りました。誰かが撤退すると、似た作風の人はもう現れず空席になります。穴は埋まらず。現代アート絵画塾でも、作品は作者ごとに全く似ていません。多様性は実現しています。他人同士、絵が似ていない時代です。

21世紀美術では、画家の取り替えがきかないようにみえます。同時に、一人一人がニッチな独自作風を生みやすい時代でもあって。追いかける中心的な流行がなく、どんぐりの背くらべが起きず。日本美術のブレイクは近い感触です。
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2022/01/04

2022今年は日本経済の大きい分岐点|積極財政への始動をプッシュ

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

日本国民にも業界にも二極化や分断が起きていて、表現制作の分野は沈んでいるし犠牲者も多い。音楽や劇が目立ちますが、美術も同様になっています。国民の所得が減少(実質賃金の下落)したのは、コロナ以前の1997年からですが。

でも昨年は意外な展開が突発して、一気に動きが生まれました。『文藝春秋』事件です。世界で日本だけが30年続けてきた奇行を、今年はやめるか、さらに30年続けるかの分岐点が急に現れました。
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