fc2ブログ
2022/02/28

ロシアのウクライナ侵攻とポストアフターベルリンの壁|三次大戦開始

やっぱりと思ったのは、「ポスト・アフター・ベルリンの壁」です。「壁以後は終わった」。1989年は転換点の大事件が重なりました。世界史はベルリンの壁崩壊、天安門事件。日本史は昭和天皇のご逝去、消費税導入、金融バブルの崩壊。

共産主義が巻き起こした東西冷戦は1991年のソ連解体で終わり、民族や宗教の独立紛争と、新自由主義経済にグローバリズムです。全てが日本も直撃し、1989年以来33年続く「失われた30年」の不景気、デフレ不況です。原因は世界唯一の緊縮財政と無限の増税。

ソヴィエト社会主義連邦共和国がロシア連邦で出直した時、ゴルバチョフからエリツィンへ託された民主化と自由経済は実行されました。が、西側国の持ち株会社やファンドなど国際金融資本が指導しながら、天然資源の利権を奪っています。

民営化と株価上場の際、株を買い占めました。日本は郵政民営化で同じ目にあい、民営化で国営資産は流出し、国民は高料金と低サービスを強いられました。これがロシアにも激しく起きていました。

よく1998年のロシア財政破綻が言われますが、原因はドル建て国債の借金であり、固定相場のルーブルが急落し、過剰インフレになりました。インフレはお金が多いからではなく、国産の商品が乏しいから起きます。通貨を増やしても買う物がないから、お金がだぶつきすぎて価値が落ちすぎる。

新自由主義は、政府に通貨を刷らせず国を貧困化させ、企業や技術や特許や不動産を外資へ投げ売らせる理念です。侵攻はアフターコロナに向けたワールドオーダーデザインの一環、SDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)を転換させる合図か。ドイツはついにエネルギー方針を改めるらしく。原発に戻るきざしも。
スポンサーサイト



関連記事
2022/02/22

世界のインフレ懸念で人類は大荒れ|コロナ恐慌後の景気動転

世界のインフレが報道されています。話題の中心はアメリカで、ドイツもインフレ基調だと聞いています。ただしインフレは世界でも日本でも誤解のデパートです。「インフレ怖い」は間違いで、インフレは好景気の基盤です。

インフレは物価の上昇を指し、通貨量に対して商品の供給量が少ないと起きます。ところが大きく二種類に分かれ、良性と悪性があります。良性はデマンドプル型インフレ、悪性はコストプッシュ型インフレ。需要けん引型か、原価押し上げ型か。

良性は通貨発行とばらまきで起きる消費ブームで、悪性は資源高騰で原価が上がる狂乱物価です。良性は物価以上に所得が上がります。悪性は所得が上がらないか下がります。悪性をスタグフレーションと呼びます。

日本以外は良性と悪性が同時に起きています。コロナ対策で大金をばらまいた好景気と、コロナ不況後の石油高騰による不景気が同時です。それでアメリカはテーパリング(景気上昇政策の縮小)をやるやる言いながら、良性と悪性の成分を見極め中です。日本はばらまき拒否し良性と無縁で、悪性インフレだけです。

人の体温なら、良性はスポーツで体温上昇。悪性は病原菌に感染しての体温上昇。良性は冷やして熱中症を防ぎます。悪性は冷やすと悪化します。インフレも同じで、冷却すべきとは限りません。良性と悪性で逆の対応が必要です。

このように一語に二つの意味があると、世界が大混乱します。日本でもインフレは怖いからと物価を下げ続け、企業がつぶれリストラやブラック企業の大ブームで、主要国で唯一経済衰退中です。経済用語の誤訳も犯人の一味なのです。
関連記事
2022/02/19

五輪の上位選手も予選落ちやビリから始まる|企業の選別を考える

日本では企業の淘汰が流行中で、ゾンビ企業をつぶし優良企業の通行を優先して、イノベーションを図る思想です。この選択と集中は誤ったやり方で、未来の優劣を予想しても結果は逆に出ることも多いのです。

新興の成長企業は実は20年以上前の創業だったり、低迷し続けた果ての大ヒットが多い。五輪のメダル選手とも似ています。メダルの選手は過去の五輪にも実は出場していて、予選敗退や本戦ビリだったとか、天才も最初は4位止まりだったとか。

スポーツ競技は本番の一発演技なので、偶然のさい配も比重が大きい。メダルは運が半分だという声は、勝った選手からよく聞こえてきます。謙虚だというよりも、勝てた理由に確証は特になく、互角の相手にたまたまだとの実感をよく聞きます。

今回もスピードスケートは成績がよかったのですが、おそらくコロナ禍での制約が国によってまちまちで、見えないハンデの濃淡が各国で異なったと考えられます。番狂わせが多かったであろうと。だから成績よりも、個人の苦労や工夫の断片などに目が行きます。

コロナ検査で出場許可されなかったり、自国で感染した選手もいたはずで、夏の東京五輪ほどではないにせよ、番外編的な冬五輪と考えます。そんな中で今回も感じたのは監督やコーチや先輩や仲間の力です。ナショナリズムは健在というところ。

これは美術で足りないと常々思っていることで、共同体としての団体パワーになる基盤が欲しいところです。一人で自由に好き勝手にやるとしても、干渉がない孤立した制作は閉ざされやすく、純粋培養的になるマイナスを感じます。
関連記事
2022/02/15

スノーボード平野選手の2回目採点にブーイング|芸術点数のあいまい

五輪は夏が好きで冬が嫌いな人は、雪と氷の祭典の「寒そうだから」以外に、採点競技のあいまいさも言われます。動画サイトに続々と現れたのが、スノーボード・ハーフパイプの平野選手の二回への採点への不満です。

全選手中抜きんでいたのに、過去に照らして変に低い採点で、他選手よりも低い数字になった疑惑です。難易度へのチャレンジから完成度、正確さも全てが優ったのに、低評価にとどまって優勝が黄信号になりました。

アメリカでスノーボード競技の確立に尽力したレジェンド、トッド・リチャーズ氏は放送中に怒り出し、翌日のオーストラリアの新聞見出しは「逮捕されるべきだ」と。北京の問題ではなく、スノーボード界の採点システムの問題だという。

たとえばスキーモーグルにはベース点があり、当年のワールドカップの成績で基礎点数が計算され、五輪本番でいつもとのプラマイで好調か不調を表し、タイム点との合計で見た目と順位に狂いがないかをチェックしています。見た印象と違う順位だと、具合が悪いから。

フィギュアスケートは技術点と芸術点があり、これも見くらべた実感と順位が逆にならない注意が払われます。が、芸術点が買収された事件が何度も起きています。美を採点するコンテストは、審査員の思惑が反映するという宿命です。

美術のコンテストも同じ欠点を持つから、西欧では早くからアンデパンダン展方式がとられ、主催者は採点せず全点展示で販売し、民主的な採点にまかせています。今日のアートフェア方式です。ゴッホも恩恵を受け、人々に見せることはできました。そして嘲笑されるまでにはこぎつけました。
関連記事
2022/02/11

平野歩夢選手の金メダル|スノーボードハーフパイプ五輪初2022北京

色々と荒れている2022冬オリンピック北京大会で、平野歩夢選手が前評判どおりの金メダルとなり、映像が出回っています。あわや恣意的ではと疑惑の減点の危機もありました。過去に3度金メダルのショーンホワイト選手が認める日本の超強豪。

ショーンホワイト選手の初期はテンエイティー(1080)でしたが、トゥエンティーシクスティー(1260)に上がり、平野選手の今回はフォーティーンフォーティー(1440)でした。人類の上限とされ、1080より1回転、360度多く回しています。競技自体が若い。

フィギュアスケートの4回転ジャンプと似ています。着雪時のボードの向きが微妙な技術で、逆エッジがかかると瞬時につんのめって倒れてしまいます。どんな向きに落ちてもスピードを落とさず次に飛び上がる高さをかせぐという、けっこう精密な技術です。

日本のスノーボードが躍進した裏には、アメリカの好景気があります。Xゲームスというアクロバティックなフリースタイルのプロ競技があり、賞金総額が大きい。このお金はいったいどこから出ているのか。米政府のばらまき政策です。

米政府もイングランド方式の財政手法をとります。政府が政府貨幣となるドル国債を発行し、連邦準備銀行FRBが引き受け、ベースマネーを発行します。これは国民のお金ではなく、中央銀行が発行した「お金の素」です。

ベースマネーの政府口座を同額増やして、つまり国債を換金するかたちです。政府が持ったベースマネーを市中銀行のFRB口座へ送ると、同額だけマネーストックが市中銀行から発行され、これが国民が分配する「償金総額」になります。ばらまきと悪く呼ばれる政策が、この成長戦略です。
関連記事
2022/02/03

絵画撮影技術ガイドでネット美術展示会の準備|三脚を決める段階

カメラの特殊技術を伝授する塾、絵画撮影技術ガイドの最中です。平面作品を撮影してデータ化すれば、原画の売却後もデジタル版画を売り続けられます。きれいな撮影画像は資産となり、生涯活用できるでしょう。

コロナ禍でネット展示会やネット絵画通販に参加することも増え、高解像度の本格的な撮影が必要になります。こちらでもドイツ展用のジクレー版画や絵はがき制作の中で、現存する画像が粗い問題が何度かあったので、制作後はお早めに撮影しておくことを推奨します。

三脚は必須ですが、選ぶのに毎度ちょっと苦心します。便利でスムーズな三脚には細かい条件があり、耐荷重だけでなく自重や構造や材質や、工作精度にも注意点があります。ついつい三脚マニアみたいになってしまいます。

世に三脚製品が多いにもかかわらず、「このカメラでこの規模の絵画を撮る時」には、選択肢は限られてきます。プロは世界の三大メーカーに落ち着くことが多く、モデル名を指定する方が早いのですが、型番変更が多い問題もあります。

今は中古がオークションで安く出ています。フォトグラファーが廃業したりして、カメラや三脚やストロボを生活費に換える。そのせいか、オークションは海外三脚ブランドが異常に安価です。そこで、中古から選ぼうか迷っています。

まずは類似品に触れていただき、手頃な三脚サイズを決めますが、買う人が少ない時代なので新品の偵察も困難です。ヨドバシ、ビック、キタムラの大きい店にないそうで。円安もあり、欧米製の製品が少ないようです。緊縮財政のデフレ不況に、ここでも出くわしています。
関連記事