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2022/04/26

世界のインフレと日本のデフレで円安|正当な日銀はガリレオかゴッホ

世界はインフレ騒動で、ドイツもインフレが目立つと聞きました。ドイツは世界にならいコロナ減税し、生活用品と食料品の売上税7%を5%に下げています。減税で物価は値下がりし、インフレで値上がりし、暮らしの好転はチャラなのかも。

インフレとは何か。マスコミもおよそ全員が誤解しています。良性と悪性があり、通貨のばらまきによる消費ブームで起きる良性が、デマンドプル型インフレです。物価以上に所得が上がります。ばらまきによる通貨増を、経済成長と呼び、通常のインフレは幸福です。皆の警戒とはあべこべ。

対して原油や木材の高騰で起きる悪性が、コストプッシュ型インフレで、狂乱物価です。所得は横ばいか下落。このように物価上昇は二種類あり、世界は今デマンドプル型とコストプッシュ型のミックス状態です。アメリカは景気上昇を減速させるテーパリングで、金利を上げすぎにみえます。

しかし日本のみ特別です。日本は二次大戦の懲罰「財政均衡」が今も続き、故意に経済成長を止めて貧困化促進中です。日本だけがデフレ不況下の狂乱物価で、スタグフレーションなのです。日本にいても殺されると、海外亡命する若者が増加中。特に女性の自殺がすごい伸び。中高年の一家心中も。

日本の物価高騰に良性の成分はなく、悪性の成分だけです。景気過熱を冷やす金利上げは、欧米国と違い日本のみ厳禁です。原理を理解した日銀は金利を下げて融資を誘うために、国債指し値オペをやっています。論者たちは、金利の内外差が円安原因だとして、唯一正しい日銀を叩く声ばかり。あべこべ。

たとえるとこうか。各国は運動して体温上昇し、冷たいシャワーをあびる計画中。しかし日本の体温上昇はインフルエンザ発病なので、冷たいシャワーはだめ。そこで日銀は暖房を入れました。皆は「日本も外国のように冷やせよ」と批判しているわけです。「失われた30年」が続くはず。
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2022/04/21

Kaori SUZUKIグループ展 stella nova 11 [参加者ニュース]

Kaori SUZUKI 他3名
『stella nova 11』
The Artcomplex Center of Tokyo 2F ACT1
東京都新宿区大京町12-9 〒160-0015
2022年4月26日(火)~ 5月8日(日)
11:00-19:00 最終日のみ17:00まで

主催者サイト
http://www.gallerycomplex.com/c/stellanova11

「The Artcomplex Center of Tokyo」は特徴があるビルです。初登場作家のみ、グループ展シリーズ『stella nova』(ステラノヴァ)展ができるみたいです。個展とは見え方が違ってきます。我々のドイツ開催展示も、少数グループ活動を徐々に増やしてきました。
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2022/04/14

新自由主義経済とグローバリズムの43年|ロシアウクライナ戦争

ラジオニュースで最初に発する声は、2020年2月1日から毎日「し」でした。2022年3月24日から「ろ」と「う」に転じました。大勢がロシアとウクライナの情報をネットで集めているのか、美術関係ブログのアクセス数は減り閑散としています。

1989年のベルリンの壁崩壊で世界は転換し、日本は昭和から平成に変わり、消費税導入で貧困の起点。1991年にソ連は解体され超インフレ続きで、1998年にロシアはドル借金をアメリカに返せずデフォルトしたあらすじでした。

同じ頃アジア金融危機に見舞われた大韓民国をIMFは助け、日本も援助して(円とウォンのスワップ)、最近の大韓民国のGDPはロシアを超えたとされます。ロシア問題の筆頭は、20世紀末から貧困化し日本と似た転落です。

日本の場合、1947年の日米取り決め「ノーモア・パールハーバー」の「財政均衡」が、緊縮財政と消費税増税に化けた自滅です。ロシアは国際金融資本に資源の利権を取られ(イラクも同じ)、プーチンが取り返して超富豪財閥(対エリツィン派)が国内に勃興し格差社会を強めました。

ベルリンの壁のアフターでシンボル化したのが「世界の壁の除去」でした。典型が民族の壁である国境です。ロシアウクライナ戦争をみれば、国境を壊して民族を混ぜるグローバリズムは、モラルハザードでいさかいの元とわかります。

人間はメンタルの生き物で、非常にデリケートで臆病です。「壁をなくしてみんないっしょ」は、歴史と文化がDNAレベルで衝突します。この話題のたびに、ドイツで開く美術展で国籍不明のグローバル具象画が不人気だった事実を思い出します。
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2022/04/05

ロシアウクライナ戦争を止められない人類|戦争にルールはあるが

戦争にもルールがあり、よく知られるのが「自国の軍服を着ていないと戦闘禁止」「銃弾は銅で包んだフルメタルジャケット弾」など。一般人への攻撃もだめ。これが意外に思えるのは、攻撃側は破り放題で、勝てば不問にできるからです。

捕虜の虐待禁止もあり、日本も戦後にもめた話がありました。日本軍側は英米兵士の捕虜を宿舎に集め、食事を出してやばいことが起きました。木材を削って食物に混ぜたり、腐った豆を食べさせたとして、戦後に告発されたのです。

こうした戦争ルールは、全てに違和感があります。戦争自体はやってもよく、合法だという意外なルールだからです。人類は戦争をなくそうとしないで、武力で戦う自由を今も保ち続けています。軍需産業もSDGsになっているからでしょう。戦争がなくならない理由は、合法だからです。

ロシアウクライナ戦争の起点は、ソ連初で最後の大統領ゴルバチョフが誘拐され、エリツィンが解決してロシア国初の大統領になったあの事件。ねじれたまま民主化と自由主義経済への転向が急すぎて、歪んだ問題です。特権階級と格差社会。

2000年頃に西側の親分だった米クリントン大統領は、副大統領だかのプーチンから「ロシアはNATOに入れるか」と問われ、門前払いにしたとされます。敵対関係を保とうとした背後の意思は、国際金融資本ではと指摘されています。

真珠湾攻撃との比較がネットニュースにあり、「門前払い」で戦争が起きるとわかります。ところで先の日本軍が捕虜に出した食事は、実はかつおぶしや納豆などの健康食品でした。今のような国際文化交流がなく、外国で知られなかったのです。
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