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2023/01/18

日本に画期的発明やイノベーションが乏しい問題|成果を買う金がない

Yahooニュースなどに多い記事で、日本で画期的な発明やイノベーション(革新)が起きない問題があげられます。対比的にアメリカでべンチャー企業を立ち上げたアメリカ人たちの飛躍ぶりや、既成の概念を超えた発想が称賛されます。この種の記事は、必ず結論が間違っています。

間違っているから、日本だけが「失われた30年」の不景気が34年目で、経済収縮(右肩下がり)のデフレ不況が26年目に入ったのです。間違った結論とは「画期的な発明やイノベーションを起こせば、国全体が経済成長する」という、あべこべにひっくり返った論法です。原因と結果が逆、因果関係が反対です。

アメリカはドルを次々発行して、国民の「自由に買い物できる金」「可処分所得」を増やして、企業のイノベーション開発費を支えています。トランプとバイデン両大統領は日本のGDPの2倍、1000兆円相当のドルをコロナ補償でばらまいたのに、増税などしていません。国民に買う金を持たせています。

政府が通貨発行して公共事業に投入したり公務員給与を上げると、上げた分はGDPに直接足され、それを経済成長と呼ぶ定義です。公的に経済成長を先に起こして、景気に乗った民間企業が発明とイノベーションを起こす順序なのです。

言い換えれば、政府が発行した自国通貨の総合計が、各企業たちが競い合って得る「賞金総額」です。選手のがんばりで賞金総額が増えたりしない。日本はあべこべ思想が大手を振るい、「労働の質で未来が開ける」逆さまの信仰です。逆。お金を刷って市場に与えるから、人は水を得た魚となり能力発揮する順序です。

日独美術展参加を契機にドイツへ住んだ方は、既得権として大事にしたい。日本は元総理暗殺後に経済を縮める策が勢いよすぎです。他国は減税なのに、日本だけが増税ラッシュ。悪魔にとりつかれた逆走で「#XXXXに殺される」のハッシュタグがツイッタートレンド入りしたほど。現に女性が次々命を奪われています。
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2023/01/13

2023年が激動の年になる理由は?|コストプッシュ型インフレ

ネットニュースや動画などに「これから世界は激動になる」のあおりが多くみられます。実はこれ、1970年代の再来です。あの時何があったのか。二つのショックです。オイルショック(1970-79)とドルショック(1971-73)。オイルショックとは、中東国が組織化し原油価格が高騰した事態です。

希少価値が根拠の計画生産で値上げし、エネルギー資源が足りる米ソ以外は、輸入価格が上がるせいで商品類の全てが値上がりしました。「悪性コストプッシュ型インフレ」の、いわゆる狂乱物価です。物価が上がれど所得が上がらず、むしろ下がる現象です。

インフレには二種類あり、通貨ばらまきで起きるのが良性デマンドプル型インフレです。これはサイフが厚くなった国民が買い物ブームを起こし、商品がよく売れるから強気価格になる値上げです。物価が2割上がっても給与報酬は3割上がる、嬉しいインフレです。

1970年代は、悲惨な悪性コストプッシュ型インフレでした。物価高騰をイギリスが止めきれず「英国病」と誤診します。米シカゴ学派の新自由主義者にだまされ政策を誤り、今日の世界同時不況と欧州先進国の没落と、独裁的な共産主義の躍進を招くことになりました。

新自由主義で故意に国力を下げる貧困化作戦で、「失われた34年」の日本もそう。実は英米が日本よりも先に国力衰退に追い込まれ、英ジョンソン首相と米トランプ大統領は、衰退した自国を立て直す反撃でした。それで衰退推進派に抱き込まれていた報道各社から叩かれることに。

しかし変です。1970年代に氷河期が来て、英国は氷で冷やす誤った措置をとった。冷え切った50年後の今、また氷河期が来た。ここでさらに冷やすよう各国が向かうのか。冷やしてばかりだと世界大戦も近づく。コストプッシュ型は70年代と同様の不景気だから、金利上げも増税も自滅です。なのにやる動きがあります。
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2023/01/06

2022年のベルリン市クリスマス・マルクト|いつもの年の風景に近い

2022ベルリンのクリスマス

ドイツ側のフォトグラファーから、2022年クリスマスのマルクト(市場)の写真が届きました。三密制限も解除されマスクもなく、例年のにぎわいに近いものになっています。ここからの課題は、エネルギー不足対策と、コストプッシュ型インフレ対策です。移民の入れすぎは、メルケル元首相が反省済みです。

経済ブログのグラフでは、世界主要国で唯一経済衰退中が日本で、二番目に低い国がドイツですが、経済成長はプラスです。経済成長率、つまりGDPの伸び率、すなわち所得の伸び率が、EU国全般が低い原因は、共通通貨ユーロだとされます。

世界196カ国中、自在に通貨を増減できて絶対に破綻しない道理の国は、アメリカと日本、イギリス、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダの7カ国だけです。ドイツのユーロは自国通貨ではなく外貨に相当するので、ドイツもへたするとギリシャのように破綻(借金返済遅れ)します。

国外の欧州委員会が管轄する以上は、ドイツ国民が持つお金は事実上レンタルなので、ドイツにとって打ち出の小づちではない不安です。上記7カ国はお金の全てが自国通貨建ての政府証券で出した独自通貨です。意味は自己資金だから絶対に破綻せず、財源を探す必要がないのが7カ国。

ところが日本はこの知識を国民が持たない点がつけ込まれ、財源不足を理由に増税ラッシュに見舞われています。目的はレントシーキングで、国民を貧困化させ物を買えなくして、売れない企業の業績を下げて、廃業へ追い込みます。

倒れた企業を、自国通貨を刷り足しばらまいてリッチな外資が買いあさるのです。これがいわゆるハゲタカファンド。外資が日本の中央と取り引きして実現します。日本を次期ウクライナに位置づける計画の一環です。ドイツへ移った方はひとまず正解でした。日本にいると子どもも満足に育てられないから。
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2023/01/03

【語る抽象画展】開催案内[参加者ニュース]

「語る抽象画展」
(開催場所)
The Artcomplex Center of Tokyo (A.C.T.)
https://t.co/vYO8N5Y0JU
2023年1月31日(火)~2月5日(日)
11:00-19:00 (最終日16:00まで)

(主催)
The Artcomplex Center of Tokyo (A.C.T.)
http://www.gallerycomplex.com/c/abstract14
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2023/01/02

「銀座K‘s Galleryに集う作家たち」発刊記念展[参加者ニュース]

「銀座K's Galleryに集う作家たち」発刊記念展
(開催場所)
こくみん共済 coop ホール / スペース・ゼロ
https://www.spacezero.co.jp/access
2023年1月19日(木)~1月29日(日) 期間無休11日間開催
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

(主催)
銀座K's Gallery
https://ks-g.main.jp/exhibition/20230119_outside/index.shtml
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2023/01/01

2023今年は画集出版企画を|そして日本経済の分岐点つづき

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。昨年は画集の出版を試しました。絵本や写真集も作れます。しかし実際に売り出してみると、活字本の方が需要があるみたいです。読み物が優位だったとは。

絵や写真を見たい人の少なさを知りました。日本以外でもそうなのか関心があります。画集や写真集を作る目的を、印税で儲ける以外に広げるべきかも知れません。自分の確認のために作っているような感じがあります。

Amazonへの登録と出版は無料です。かつて日本の電子出版を打診すると、出せますと許可が来たのですが、5万2千円必要という。不況下のウィンタースポーツ技術書は、そんなに売れないだろうと思いやめていました。ずっと前の話。

Amazonだと読まれる回数がゼロに終わりはしないから、一応プラス収入にはなります。そこで電子出版制作ワークショップを前から考えていましたが、サイト制作に近い手間はかかるのでなかなか企画設計しにくいところです。

ところで書籍の消費を左右する国の経済。昨年は一段と財政の嘘が暴かれた年でしたが、今年は世界で唯一のデフレ不況という逆走から、順走に転換できるかの分岐が続きます。「国費は国民負担」という日本限りの嘘について、経済ブログで詳しく説明しています。

日本はもう先進国に戻れない失意もあるかも知れません。ところがどっこいデフレはボタンを押して自国通貨を増量すれば解決し、日本以外はコロナ恐慌から復活済みです。解決は簡単で、でも受益者のロビー活動に負けている状態です。
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