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空飛ぶ円盤は、そもそも発端がウソだったと知られています。日本では、UFOの和訳が「空飛ぶ円盤」と思っている人が多く、それを英訳すれば「フライング・ディスク」。しかし実際の英語は「フライング・ソーサー」だそうで、「飛んでいる皿」が騒ぎのスタートでした。

ところがこの英語自体がアメリカ新聞社のねつ造で、最初の目撃証言は「水面に皿を投げた時のはねるような飛び方だった」であり、形がツバメふうかボール状かは言わなかった。これを新聞社が「皿のような物が飛んでいた」と虚偽の記事を出して、以降は空中に皿状オブジェ類を吊って撮影する大ブームが起き、写真家たちが本物認定を期して腕を競いました。

今日まで続く騒ぎの全体から注目できるのは、宇宙人来襲への人類の畏怖とあこがれであり、ほとんど宗教心に等しい動機が読める点です。撮影者自身が「実はこういうトリックでした」と証言しても聞き入れてもらえないほど、がんこに偏向していく人類の運命が感じられます。

美術で似た現象に、ムンクの『叫び』があります。「あれは叫んでいなくて、耳をふさいでいる絵だ」といくら言っても、ウソ解釈の方ががんこに通るのは、そもそもタイトルが間違っているからでしょう。円盤と同じ運命です。

人々が作品から何を受け取るかは、題名に左右される説が考えられます。この説を裏づける例はベートーベンの交響曲です。作者は5番目のシンフォニーと名づけただけで、『運命』は後世の人がつけた呼称でした。
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