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2016/01/19

アイドルグループSMAPと高齢化社会

総理大臣も談話を出すという、今起きているアイドルグループSMAPの解散騒ぎは、登場人物の年齢が総じて高いのが特徴です。アイドルメンバーたちの年齢こそが、本来なら副社長やマネージャーの年齢に思えるほど。

日本で40歳はすでにヤングの部類に入っていて、あらゆる職種で若造として認識されていると思われます。たとえば建築設計界でかつて言われたのは、「海外では40歳は駆け出しだ」という忠告でした。日本の雑誌社が、そのあたりの建築家を巨匠格に扱う風潮を戒めたもの。

今となっては、それこそ80を過ぎないと神扱いされないほど、逆転というかスライドしています。日本国民はすでに高齢化社会への心の準備を済ませていて、人口ピラミッドが著しくトップヘビーへ変形している前提で、社会を動かす中心世代を高め設定しているようで。

連想するのは、日本の企業が長く求人案内に書いていた、35歳までという応募資格の年齢制限です。今は国際的な人権侵害抵触をかわすために、表に書くのはやめて、採用対象から外すボーダーラインとして裏で死守し、そこだけがポツンと前時代的に取り残されています。

35歳の区切りはそもそもブラック運営と同根の心情的動機であって、途中入社の全員を「おまえ」と呼んでしごける低位に置く序列維持(新リーダーの出現阻止)が本意ゆえ、理由は常に虚偽説明されてきたもの。しかしSMAP騒動を受けて、今後は43歳までと改正されるかも知れません。
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