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2017/01/25

アートは石の上に何年か

海外の美術展に一度チャレンジして、特に評価もなくそれきりあきらめた方は、おそらく日本中に少なくないのではと思います。そんな一方で、作品を改良しながら徐々に評価を上げているケースもあります。

これも一種の人生問題でしょうが、テレビなどに突然現れ脚光をあびて話題になっている、時の人というのがあります。うまい芸の思いつきがポンと当たったスピード出世かと思いきや、実は15年も前から同じことを延々と続けていたとか。

美術も石の上に三年だと足りず、急ピッチでも五年単位が現実です。その行動を追い越すかのように、こよみの年月がスタコラ走っていて、追い抜かれてしまう感覚です。展示会が終わった今、次へのスタートは早い方がよい気がしています。

ためらって立ち止まっていると、空白ばかりが増えてしまって。年輩になるほど「ついこの前」が7年も前だったりする現象と似て、時間が貴重になってきます。

企画の中では、連続参加による制作の停滞が減るよう、合理的な打つ手をともに考えることが増えています。展示会で売れなかった時、一人で考えても次の一手を決めにくく、しかし止まると復活できないことも多いし。こういうものは後のリカバーに頭を使います。

ただしやるべきことは、全方位に広がっているわけではありません。つまり、日本では根本的に「濃い世界観」を敬遠する傾向があり、通俗的にいえば個性の敬遠が足かせです。日本に暮らすと刷り込まれている「引いた部分」を押し出す作業が、作品改良のキモとなっています。
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