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2017/02/20

ヴォーグ誌のアメリカ人モデル写真で、日本文化が盗用された

和風デザインの前に立つ、和装のモデル女性カーリー・クロス。その写真がヴォーグ誌(Vogue)の表紙に使われ、米国内で批判されました。どういうことなのかが日本では誰もピンとこなくて、日米のすれ違いが目立ちます。

ニュースに出た語「差別」「植民地」だとわかりにくく、「著作権」「意匠権」で考えるとスムーズです。たとえば、アングロサクソン系の人がインディオ(ネイティブアメリカン)の羽飾りをつけてCMに出ると、まずいぞと批判されます。

逆にインディオの子孫が、洋服でCMに出ても許されるらしい。レア度の高い文化は保護されるべきで、多数派が少数派からパクるのはだめという、多民族国家のモラルです。メジャーがマイナーを引用するとアウト。逆はセーフ。

ヴォーグ誌の写真では、日本のスモウレスラーや古来の意匠を使いながら、主役は白人系だから「日本文化を盗んだ」と判定されたのです。いらぬ心配ではなく、過去に何度も世界の少数民族から「我が文化を表面的に使われたくない」という抗議が来ていて、その対策だそう。

日本人の感覚はおおむね、「そちらの和装は自由、こちらの洋装も自由。発祥国を偽らずに自由に使いましょう」です。これは、日本国が昔から欧米と交流があり、レアな自覚が薄れている歴史事情もあるでしょう。そういえば最新の学校教科書では、江戸時代の「鎖国」の記述が史実と異なるから廃止するそうで。

ジャパン・フェスティバル・ベルリンのアイコンは、もちろんアメリカでないから無関係だとして、日本人は「この表情でいくの?」と感じても、「盗用だ」とは思わないでしょう。珍しいほどでもないくらい、この種のイメージが世界に普及済みの前提で、日本側はおおらかに考えています。

ジャパンフェスティバルベルリン
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