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2017/02/25

39光年離れた惑星へ人類は行けるのだろうか

ある恒星に、地球に似た惑星が7個あるらしいと、NASAの記者会見がありました。地球からの距離は39光年で、宇宙的規模では地球のご近所さんです。このニュースへの反応で、「光の速度で39年なら、往復で人間の一生ぎりぎりか」という意見がありました。

実際には、はやぶさ探査機の巡航速度でも片道39万年かかる計算です。縄文時代から今までの1万5千年の26回分の時間です。光の速度で考えた時点で、1万倍もずれています。だとしても、すでに行った月旅行を応用してその惑星へも何とか行けないのかと、疑問も起きるでしょう。

が、月旅行と火星旅行の違いと同じで、距離は決定的です。地球から月までの距離が地球一周分の9.6倍だとは早くにわかっていて、月に限ればとても近い。月旅行の提唱はアポロ計画より100年以上前にあり、ゴッホが生まれる以前の古いアイデアでした。

39光年は月までの9億6千万倍なので、科学者は行くつもりにもなれないでしょう。同じ夢でも、実現性に大差があります。月と他の恒星は距離が7桁以上違い、どうにもならない壁です。ところが必ず出てくるのが、「今の科学技術なら無理でも、将来の科学技術なら行けるだろう」という言い方です。

「もし可能になる方法があるなら可能になる」式の虚しい循環論ですが、これも量的な拡張で済むか、未知の原理に取り替えるかで、確かに違いは大きいでしょう。燃料式モーターでは宇宙船の速度は上がらないから、空間の抜け穴を発見する想定が多いようです。SFの世界です。

可能な方法はワープを指し、元は小説や映画のアイデアです。この現象は、フィクションが未来への期待をつないでいる点で、創造の効用の一面を感じさせます。漫画のおもしろさも似ていて、フィクションが先行することで、夢想以上のリアリティーが得られる効用を感じます。
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