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2017/03/02

美術を作り続ける動機をアーティストが保てない日本

どうも最近、経済の話題が多くなっています。芸術文化は経済力が支えるのだし、名品は好景気の中から出やすいし。買う側の貧困も、作者が制作に時間をかけられない貧困も、創造が生まれなくなる要因です。経済がアートを支えるものだから。

もう新規には作られていないアート集合サイトを、2017年の今いくつか訪問してみました。その昔CG販売サイトに参加していた2005年頃には、美術ポータルサイトやアート相互リンクサイトはまだ流行っていました。それが2008年頃から次々消えています。

さらに2010年代には、そうしたサイトに登録していた画家やイラストレーターのサイトとブログが次々消えました。どうやら2012年頃に、美術家が活動休止や撤退したケースが多いのです。不況の深刻化と東日本大震災と消費税率上げで、文化衰退は進んでいます。

アート集合サイトの残骸を見ると、「絵が好きです、色々描きますのでよろしく」という活字が今も目につきます。絵を描くのが好きなだけでは、残れなかったのでしょうか。確かな理念がある画家なら、不況でも続いたのかも知れませんが。

推測ですが、美術が好きで上手なだけにとどまらない、特別な目標や使命感を見つければ、美術制作も持続可能ではないかと。しかし関わって得るものがないと、迷い出すことになるでしょう。美術は生活必需品でないし、資格不要の自由業だから去るのも簡単です。

家計の問題で美術制作をやめるケースがこちらにも寄せられ、市場の欠損に自然に目が向きます。売買がそこそこ盛んな市場が常設的に存在しないと、駆け込むこともできません。郊外の美術祭でわいわいやるだけでは、一過性で刹那的です。ドイツには美術の一般市場があり、日本にはない差を感じています。
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