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2017/04/01

エイプリルフールとフェイクニュースサイト人気

日本にエイプリルフールは定着せず、日本の新聞社が試しにジョーク記事をのせるたびに、読者は怒り出したものです。生真面目で冗談が通じにくい東アジアの地域性なのか、中国共産党もこの風習に乗らないよう人民に呼びかけています。

エイプリルフールの虚報を真に受けた例に「アポロ陰謀説」があります。月に降りた12人に、今の価値で総額1億円もの口止め料を払ったとされる虚報。元は4月1日制作と記した英テレビ番組(放映は別の日)でした。ところが横暴なアメリカ国への憤まんのはけ口となり、アメリカ下げのプロパガンダとして特に日本のネットで定着しています。

「巨大イナゴ」「スパゲティのなる木」も、今も信じる人がいます。よくあるパターンは「ツタンカーメン王の呪い」で、冷遇された出版社の恨みの創作と当時は知られていたのに、年月経て信者が増えた時間差洗脳でした。テレビのウルトラシリーズも後世に、宇宙生物が地球に来ていた証拠映像として引用されるかも。

ところで、今や毎日がエイプリルフールです。たとえば、水道水に「ありがとう」と言ったり、モーツァルト曲を聴かせると、味がよくなるデマがあります。デマと言われて反発する立場は、水や装置の販売業者だけでなく、一般人にも広がりました。デマを肯定する動機は、アクセス広告収入とアフィリエイト収入欲しさ。

見え透いたデマでも洗脳の確率統計で期待して使うのが、今日のフェイクニュースサイトです。米トランプ大統領の選挙でも、国内外のフェイクニュースメーカーが複数動員され、有名な虚偽報道サイトはロシア企業でした。デマの流布は中国以外は合法だから、常にやり放題です。

新聞社がてこずった日本のエイプリルフールも負けじと、江戸しぐさの虐殺とか。「ニセの情報に気をつけろ」という警告はほぼ無意味です。人が享楽と利害で正誤を決め取捨する、美術展の審査に似たやり方はなくなりはしないはず。こうして、芸術のモチーフ自体は増えている感触もあります。
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