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2017/08/11

アート・マネージメント・システムへの抱負

アート・マネージメント・システムはオプション企画で、コラボ制作プロデュースです。これが生まれた背景は、もちろん日独美術事情が変化したことです。ドイツの観客は日本美術を珍しがることも減り、値打ちを探し始めました。

一方日本では、国民は美術がよくわからないとして、常に敬遠している傾向があります。称賛すれど買わず、新進美術家が制作するハードルは低い。どうでもよいからという何でもあり状態です。ブラックボックス展への期待も根は同じか。

「美術は自由」「何でもアート」「衝動が尊い」式の現代アート特有のノリが、ともすれば手抜き作品の横行を生む隠れた一面です。この指摘に日本側は納得できないかも知れませんが、ラフスケッチふう作品は他国で通用せず、苦情まで来ましたから。テコ入れを余儀なくされました。

日本で美術を作る目標の主流は、公募コンテスト展です。審査者の思い入れた視点で選抜するから、応募作品は買われる尺度をおろそかにしてきた問題があります。選抜されるよりも、買われる方が責任重大でしょう。売り物では変態作品はよくても、未熟作品だとまずいから。

これらの課題を整理し、回を重ねて徐々に観客と距離をとれるようになったので、作品に買う価値を盛り込むアート・マネージメント・システムを始めました。

現代アートは自由を唄うノリが裏目に出て素人芸が増えますが、日本では公募展がほとんどなので気づきにくい構造があるわけです。要は、作品が商戦にもまれていないハンデです。世界のアートフェア方式は日本には希少で、展覧会の方式の差が作品の差になる因果関係も読めてきました。
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