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2017/11/16

個展の前準備にもなる手頃な団体展

参加希望者にたまにみるのが、「ドイツでの個展を望み、それ以外は不要」という初心です。一発勝負にかける気概らしく。ところが結果的にこちらで個展や二人展をセットするのは、団体展参加者の中からです。なぜそういう結果になるのか。

これは現地がついて来る下地づくりと、作者がついて行く下地づくりです。日本でも個展は、6日間で10万円は最低限。ドイツだと2~4週間でもっと高いから、的を外すとダメージが大きい。個展の初日にお客たちが「これは違うなあ」と感じたら、互いに損です。どうせなら的に当てたい。

そこで助走がてらマーケティングリサーチというわけで、低廉な団体展で事前調査し、方向性を決めて個展の設計に入るのが得策で近道です。この慎重さは、現代アートの時代性とも関係があります。それは、一人の作者が多品種になっている現実です。

一人で、具象画、抽象画、写真、オブジェとマルチに手がけるのは、現代日本ではよくあること。いかにも現代らしいのは、各々に一貫した作風がなく別人のごとき作風になりやすい点です。世に出回る作品に感化されてしまうから。情報過多の時代に、世に出回る作品に感化されるのは避けられません。

一人展で雑多に並べると何屋さんかが焦点を結ばず、現地の関心は薄れると予想されます。かといってヤマカンで選べば、外れる確率も高い。現地でイケるイケないを事前にチェックした方が、よいペースを保てることでしょう。一発シンデレラはもう起きないし。

ジクレー展でめぼしい作品を顔見せして、感触を確かめるのは無駄になりません。だからなのか、当初はベスト作を推奨していたのですが、今は新作や試作の出品が多くなっています。原画が温存され消耗しない利点もあるし。
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