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2017/11/26

ベーシック・インカムで日本の不況を終わらせる奥の手

現東京都知事がつくった新政党の公約に、「AIからBIへ」がありました。人工知能からベーシック・インカムへ。交替させる意味ではなく、同時に求める意味です。元大阪府知事もBIを唱えました。人の頭脳を電子頭脳に替えるAI革命が、ホワイトカラーを不要にする時代への対策です。

高給取りだった銀行員も、熟練幹部が頭を使う融資業務さえAIへの置き換えが確定しており、早晩仕事が消えます。現に大手都市銀行でも、全社員を25パーセント減らすと発表したばかり。非正規に替えないで。アメリカには「近い将来に消える百の職業」なんてニュースがありました。事務や営業や管理はもちろん、弁護士やファンドまでもが消滅候補です。

仕事が不足して国民が死んでいくので、全国民に月7万円などを支給し、残り少ない職場で働いたら上乗せする制度がベーシック・インカム。いくつかのヨーロッパ先進国は着手済み。急ぐ動機に、日本企業がデモするロボットの衝撃もあるでしょう。曲芸師や兵士も不要になりそうだから。世界から仕事が消える。

日本で全く議論されないのは資産家が国を仕切るせいと思われ、実際ネットの議論も自分に有利か不利かで意見が割れています。財源がないとか、働かない人が増える指摘は、働く場が消えて人材が不要になる深刻度への反論になっていません。自分大好きを唱えている感じ。

自動運転車が普及してからでは遅いだけでなく、電気自動車への移行も部品数が激減して大量解雇になって手遅れ。車の電化が遅れた日本はなおさら。影響を読めない理由で議論を遅らせようにも、今起きて身近に迫っている問題です。早く研究して失敗を重ねるトレーニングが必要でしょう。

ベーシック・インカムの利点に、老後の不安と蓄財が縮小し、お金を使う好転が言われます。趣味や教養への関心が増えるなら、美術には有利かも。ただし制度設計する人材がいない国では、輸入AIに指示をあおぐのかも。日本は世界一の高齢化社会だから、先輩として動くべき立場は変わらず。
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