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2017/12/07

ジャパン・フェスティバル・ベルリン用の作品編集が混み始め

この秋の寒波は例年の11月ではなく、12月に始まりました。ジクレーの版下づくりも混み始め、前年より遅れたピークになります。夏に準備した作品が今回はなく。毎度着手を早めたい理由は、時間を多く当てた作品はやはり相応に練られるから。

ドイツ側でフェスティバル主催者の宣伝が始まり、アーティスト資料は例年ジクレー版画の中から送っています。ただ、決定した作品はまだ少しだけ。

版画系の募集は今の時流に話が広がりますが、前回も啓発の苦心がありました。ジクレーは何でも版画にできて便利だとしても、複製作品への抵抗は国内にまだ残るからです。日本画より洋画に多いジクレーへの敬遠があります。

原画は本物で複製は偽物だと何となく感じるのは、比較的新しい感覚でしょう。近世の画家たちの方がむしろ、複製作品に寛容でした。多色インクプリンターが発売された1997年から、日本では印刷美術の是非論が起きました。

では現代のアート市場の反応はどうか。意外にも撮影画像にデジタルで描き足すタイプの作品が、ドイツで売れゆきがよいのです。もしかすると美術作品が複製物に入れ替わる流れが、ごくゆっくりでも起きているのかも。

原画は下絵にとどめ、プリント画で完成させる方法だと、絵を写真のごとく何度も市場に出せるメリットがあります。原画を手放しても資産が残る時代の特権でしょう。そこが大事な理由は、一人の最高傑作は比較的若い頃に出るせいもあります。撮影画像が命綱で、作者が持っている限り特権として再発売できます。
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