FC2ブログ
2017/12/14

芸術はロストテクノロジーだというおもしろ説

芸術弁論タブーのひとつは、外国のアートにくらべ日本のアートが劣っている話題です。それよりもっと大きいのは、人類にとって芸術の意味が変化している話題かも。悪い変化に触れるタブー。ダーウィンの進化論と似て拒絶反応が返ってくるから。

ちなみに進化論が今も猛烈に攻撃される動機は、よく言われる宗教との整合問題は二の次です。最大の動機は、猿が人間に進化するという誤読で生じました。チンパンジーなど霊長類との確執。えっ、誤読だって?。

進化論を嫌う感情の正体は、人の祖先が猿だとは許せない自尊の思いであり、だから昔からダーウィンを猿の顔に描く仕返しが多発しました。しかも実は曲解です。ダーウィンは猿がヒトに変化したと言っていません。言わないのに言ったとカッカする人類の動機は、類人猿を嫌う本能の先走りでしょう。嫌いだから焦った。

かくも感情で収拾がつかない類例に、ロストテクノロジーがあります。昔の人にできて、今の人にできないこと。MT車のダブルクラッチ?。一例はエジプトの大ピラミッドで、現代人が信じたくなる説は「当時地球に飛来した宇宙人がピラミッドを建てた」「それなら今の僕らに作れないのも納得」。

似た感情がアポロ陰謀説で、50年前の人にできて今の人にはできないから、映画監督がスタジオで収録した壮大な芝居だった説が、正論を圧倒しています。日本では若者のほぼ全員が半信半疑で、ピラミッド同様に永劫の疑いを克服できない人類の宿命として映ります。

これらロストテクノロジーが、芸術に起きている疑いがあります。昔の作品を見てインスパイアされ、燃える思いで作った成果がショボい現象です。後発の作品ほど彫りが浅い。太古よりも必ず縮こまり、スケールが小さい並品どまりです。人類が技術を失いゆく現象が、建造物や宇宙旅行だけでなく芸術にもみられます。
関連記事
スポンサーサイト