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2017/12/24

クレーンゲームが奇妙な方向へ進歩した日本文化の危機

クレーンゲームはマニピュレーターを操作し、中の景品をつかみ取ったり、引っかけて落とすマシン。ゲームセンター側が不正に設定した詐欺事件として、大阪府警がいっせい摘発した珍しいニュースです。日本語が不自由な外国人旅行者もカモにしていたらしく。

外国人がクレーンゲームを、日本のサブカル文化として紹介した動画がありました。ところが国内ネットには何年も前から、ぼったくりだの詐欺だのと報告が多くあります。客の撮影では、景品をアームでつかむタイプは握力をひどく弱く調整し、景品が自重で滑って持ち上がらない手口が大半。

器具を落下させ穴に命中させるタイプは、客がやれば全て失敗し、店員は全て成功します。命中率ゼロと命中率一を切り換える電気的な隠しスイッチがあり、店員が押し分けて客をあざむく様子が動画にあります。

景品を吊すひもを切るタイプは、ハサミをあえて故障させてあり、景品を横へ押すタイプは、横へ押す動作を殺してあるという具合。景品にもおもりを入れて持ち上がらなくしていたり、針金や両面テープで固定し移動を食い止めてあったり。累計投入金額に達した直後のみ、機能障害が正常に戻り客が成功する「確率機」が主流だとは、元店員の証言。

アームの爪は大きく、穴も大きく、ハサミも大きく、この大ざっぱなデザインが詐欺の伏線です。難易度を上げて腕を試す方向ではなく、いかにも平易そうなデザインにした上で機能障害でプレーを妨害し、客から料金をだまし取るマシンに仕上がっています。なぜその方向へ進歩したのか。

現行のクレーンゲームの機能障害を正すと、平易すぎるデザインゆえ景品を取りまくる客が続出するでしょう。だから本来は、イカサマを排除してなお成功率が低くなる、日本の技術を活かしたデザインが必要だったのです。その方向へ行かないのは国内の空気なのか。似た例が他のジャンルにもないか気になります。美術作品にはないと思いつつ。
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