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2014/11/16

絵はがきと自叙伝

追加募集している絵はがき企画の完成品を、一部日本へ送り始めています。刷る枚数上限はあらかじめ決めてあり、小さい包みになります。

この絵はがきは三者の著作権を含む出版物なので、印税の数字が設定されています。企画の主目的は、ドイツ側での販売や作家広報です。これは自費出版と同じで、物語は出版社に相当するかたちになります。

自費出版で思い出すのは、日本で起きた自叙伝ブームです。素人が本を出す気運が高まった時代。その夢を抱いた一般人たちの一番の願いは、全国の書店への配本と販売プロモートでした。みんなに見てもらい、手に取って読んでもらうのが人生の大きな夢。

しかし自主出版は企画出版と違って、取り次ぎルートには乗りません。そこを自主出版社はうまく言い換えて、人気作家になれる予感をにおわせながら勧誘し、製本後にトラブル相談が多発したわけです。

実際の出版は実は本当に周辺コストがかかるので、自叙伝を500冊つくる総額はあんなものでした。ゴーストライターと印刷所の犠牲も下敷きに、しかもDTP化で設備コストがふくらんだ時期でもあって。「あの金額でベストセラー輩出なら誰も苦労せんわい」と、出版関係者たち。売る方と買う方のコスト感覚がかけ離れた契約の典型でした。

物語企画で美術画集や写真集も出版はできますが、当面の主力は絵はがきと作家カードなど一枚物です。できあがっても読みづらい自叙伝と違い、とても濃縮した作品になります。
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