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2018/12/12

デジタル版画の編集作業は時間の余裕があると有利

ラブレターを書いて直面するのは、翌日になって自分で読むとひどい内容だというショック。これはしかし電子メールでもそうだし、また論説記事やライトノベルの執筆も同様です。文章はなぜ一発で完ぺきにならないのか、という疑問です。

執筆時の思いは片寄っていて、後日読むと「こりゃだめだ」となります。Yahooなどに出るネット記事を読むと、内容がつかめない文や誤解を招く表現など、突っ込みどころが多くあります。概してまとまりが悪く間違いも多い。

これは一記事が800~1500円というジャンク価格で外注されているからで、見直し時間をとらない前提だから駄文の域から出ない典型例です。十倍に値上げしないと改善はありません。同じことが美術作品にもいえます。

たとえばピカソは生涯に絵だけでも13000枚も描き、非常にハイペースな作業でした。ところが過去の絵にちょこちょこ加筆していたから、即席仕事でもなかったのです。ネット記事の執筆者も半年後に推敲すればよくなりますが、ピカソはそれを絵画でやっていました。

これはジクレーの版下編集でもいえるでしょう。夏のうちにあっという間に完成していた版は、展示会までの残り時間に見直す機会があるから、何カ月もかけたのと同じように念入りになります。改良の余地がほとんどない状態にできます。

見直しの最極端は手塚治虫の漫画でした。旧作を別の漫画雑誌に転載するたびに、セリフを変えたりストーリーまで加えたり抜いたりしました。バリエーションは増えたけれど、作者にとっての完全版がどれなのか今も確定できず、初連載誌だけに残された幻の物語もあるらしく。その手もあった。
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