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2018/12/24

インターネット時代に流行る文章とデザインの手法

ネット上で調べごとをすると、同じ文章があちこちに見られます。同一ではない、よく似た文章も目につきます。これはどういうことなのか。同じ人が同じ文をばらまいていることも一応あります。しかし多いのはパクリ改変です。

文筆(ライティング)の仕事で多いのは、12個のキーワードを出現させて2000字で書いてくれ式の注文です。アナログ時代なら、図書館で文献を調べるにしても、専門分野の心得がないと書けないのが普通でした。専門家が登用されました。

ところがネット時代には、キーワード検索で既存の文を探り当て、コピーして改変する道が開けました。俗にリライト業務と呼び、専門性を持たない素人アルバイト向けの仕事です。リライトの意味は、たとえば独文和訳を口語に整える作業も一応ありますが、需要の大半はネット文章を盗んで書き換えて使う盗作です。

前に事件ニュースになった医療サイトでは、医療関係者が書いた文の「しかし」を「だが」に変えて別内容に見せかけるなど。肩こりの原因を幽霊で説明し問題化しました。ネット読者が画面表示すればサイトにお金が入るから、内容はどうでもよかった。ウソ情報がネットに激増する動力源は、ネットアクセス広告収入です。

「こんな文でプロだなんて楽な仕事だね」と読者は悪口コメントしますが、超高額報酬でも2000字で1500円などで、本来なら10時間かけても足りない作業で、文章に中味があるわけもなく。読んだ若者はウソを覚えて生きていく。この文章づくりをデザイン業務で使ったとの指摘が、2020東京五輪のロゴマークでした。

あの時「盗まれるのが嫌ならネットに出すな」の声が多かったのは、盗作で食べている業者が多いせいです。これらの背景はデフレで質低下が進む流れであり、産地偽装、車の不正検査、新幹線の台車亀裂、川の氾濫と共通する国情です。この貧困の起点は偶然Windows95の発売年、つまりネット元年の人材派遣ブームでした。
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