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2019/01/12

白い恋人たちと東京五輪スキャンダルの掟

映画『白い恋人たち』の1968グルノーブルオリンピックでは、ジャン・クロード・キリーというスキーヤーが三冠王(滑降、大回転、回転)になりました。映画のサウンドトラックは2018年秋に亡くなったフランシス・レイが担当した、誰もが耳にしたことのある曲です。

「すぎてゆくのねー」の和訳歌詞に対して、サントラ曲の直訳は「じゅうさんにちかーん」となります。映画タイトルの直訳も『フランスでの13日間』でした。その年に引退したジャン・クロード・キリーのライバル、オーストリアのカール・シュランツは実は回転で優勝していた疑惑に泣いて、次回を目指しました。

しかしカール・シュランツは、4年後の札幌オリンピックを追放されました。理由は『クナイスル』。オーストリアのスキーメーカーで、スキー板の宣伝ポスターに写った彼を、オリンピック委員はアマチュア規定違反として札幌入り後に失格としたのです。

この極度のアンチ商業主義を完全否定し広告収入で成功したのが、1984年夏のロサンゼルスオリンピックでした。以降の冬五輪はアルペンもジャンプも、選手たちはスキー板を持つ時にメーカー名を常にカメラに向けるようになりました。国際オリンピック委員会は、1988年にカール・シュランツの失格処分を取り消します。

2016年以来の問題は、2020東京オリンピックの開催地選びの賄賂疑惑です。東京都は札幌オリンピックでのカール・シュランツのように、失格候補44人のうち1人だけ失格のスケープゴート役なのか。しかし2016リオデジャネイロオリンピックでは、すでに賄賂疑惑は解明され処分も終わっています。裏金はよくあること。

「フィクサーなしには票がとれない闇の掟があるのに、演技ふうの取り締まりだけが行われる」という事情があるのかも含め、全体像を語れる者がいない状態です。1998長野オリンピックでは、普通なら後世の記念物になる資料を素早く燃やしたので、疑惑は過ぎてゆくことなく固定しました。
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