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2019/03/20

アポロ11号の月着陸と新八犬伝

今年2019年はアポロ11号の月面着陸と人類の一歩から50周年になり、イベントもあるでしょう。しかし10年前の2009年に、NASAがアポロ40周年を記念して資料を整理すると、愕然とする事実が発覚しました。映像がどこにもないのです。

なぜないのかをたんねんに追跡調査して、寂しい結果が報告されました。アナログ映像信号のマスターテープが、その後の計画の記録に回され、上書きされていたのです。その後の計画とは当然スカイラブを含みます。アームストロング船長の一歩の動画原版は消え、ため息が残りました。

似たことは当時の個人でも起きました。まだラジカセ類がない頃、初期のカセットテープレコーダーでラジオ番組を録音した人は、今ではテープがほとんど残っていないでしょう。一本のカセットテープが貴重で、別の番組を録音するために次々と上書きした時代だからです。

カセットテープを10本の箱単位で買い、録音すれば爪を折ってライブラリーがずらり並ぶような、物量投入ができたのは1970年代前半からです。使い回しのやりくりが、アポロやその後の宇宙ステーション計画で起きていたわけです。

連想するのは、NHKテレビの『新八犬伝』です。文学の原作は曲亭(滝沢)馬琴(1767~1848)で、坂本九がナレーション担当の人形劇が、やはり歴史から消えています。今になってDVDシリーズが出ないのはそのせいだという。人形制作担当の辻村ジュサブローは、後にラジオ番組で説明しました。

初期のビデオテープはとても貴重で、前回放映分を消して次回放映分を撮っていたと。古いフィルム撮りの番組は残ったのにと、とても残念がっていました。先日、日本政府はデジタル公文書案を出しましたが、ダビングして日本各地に置く必要があります。アポロは当時の放送映像をかき集め、やっとデジタル化できました。
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