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2019/03/24

イギリスがEUを出るブレグジットの動機を理解しにくい日本

日本の報道による国際政治の切り口は今も、「世界の安定をレイシストたちが壊し始めた」です。壊し屋のボスはアメリカのトランプ大統領で、キーワードは人種差別だという。この3月はイギリスのEU脱退期限です。日本にとってEUはパラダイスで、イギリスをトランプ並みの身勝手とみています。

日本の目に映るEUは、フランスとドイツを仲間にして、戦争を永久になくすロック機構でした。このロック機構は自治権まで返上するルールなので、往年の名士国が次々と傾いているのが現状です。そこを日本では理解しにくい。水道への外資参入など、日本も自治を捨て始めたのに自覚がない。

EUの実験でわかったのは、国民性が違う国は共通ルールを少なく絞るほど安定する教訓です。ハンデを壊すTPPと同じで、旧ソヴィエト連邦に似てきました。たとえば移民難民が欲しい国といらない国はまちまちで当然で、逆に一律は不合理です。一律でないことを多様化と呼びます。多様化の見本はアートです。

EUは一律の共通通貨ユーロを使い、その通貨発行権はスーパーステート(超帝国)が独占します。スーパーステートという、今思いついた怪しい造語の理解しやすいたとえは、中華人民共和国の構造でしょう。

一例として日本国は最上位の組織であり、中に国民がいて、選挙で選ばれた代議員が集まった特殊法人たる政府が存在します。島国はシンプル。ところが隣国は全く違い、中華人民共和国共産党が最上位で、その下に中華人民共和国というエリアが存在します。管理下のエリアは、植民地方式に似て拡張します。

同様にEU本部が管理するEU国は、県の地位。県は紙幣も出せず。どこでも住めるルールだから、東欧の貧困家庭がイギリスに殺到し、義務教育が行き詰まり金持ちが去る現状。イギリスは貧困国転落を予感し、元の民主主義へ戻して、独立国として日米中露と関係したい。キーワードは人種差別ではなく自治権です。
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