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2019/04/02

令和時代と美術公募展覧会のコンテスト対アートフェア

昭和時代は年に25足せば西暦の二ケタとなり、暗算は楽でした。平成時代は年に88足すと西暦で、しかし世紀をまたぐと12引くめんどうさ。来る令和時代は年に18を足しますが、繰り上がりでやや暗算しにくいでしょう。偶数奇数は一致します。

「令和のレイは命令の令」と、ラジオで繰り返されました。昭和の国語大辞典では令の一字に「命令」「おおせ」の意味があります。そのせいか否定的意見もネットに続々と上がり、勝ち組の上から目線説や、政官財の癒着強化説さえみられます。もっとも、グローバル経済主義のデフレ促進策は全世界同時ですが。

国語大辞典に命令以外に書いてあるのは、尊敬の意味です。ただ令嬢の語は出生の格差だから、やはりお姫様願望的な現代日本の深層心理はあるのかも知れません。女児向けキラキラネームみたいでも、高齢男性名に同じ二字があるそうで。国民は早く慣れるのでしょう。

「平成」の時にも批判は多く出ました。サウンド面で、母音が「えいえい」で発音は「ええええ」となるから、メリハリがないとの批判もありました。しかし平静な時代にはならず、バブルのピークと貧困家庭が急増したボトムとも含み、起伏のあるジェットコースターになりました。結果がよければ文字も輝いてみえるはず。

「令和」が日本らしく映る一面をこじつけると、日本の展覧会のほとんどを占めるコンテスト方式を浮かべます。事前に審査員が作品の優劣を決めて、結果を庶民に教えるかたちで、上から指導していくイベントです。国民も指図に違和感はなく、これは令と和のイメージどおりでしょう。

対する欧米の展覧会はアートフェア方式が大半で、作品に色づけしない状態で市民一人一人が審査し、優劣を決めて買うことで授賞に替える慣習です。欧州は19世紀に価値の多様化や多極化を意識しており、表現の検閲を避けようとしてきました。日本は令を発してでも、この部分だけは国際化してよいはずですが。
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