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2019/05/25

イギリスのメイ首相の辞任とEUとドイツの未来

サッチャー首相に続く二人目の女性である、イギリスのメイ首相が辞任しました。イギリスがEUから脱退するブレグジットが不調に終わった責任で、追い出されたかたちです。イギリスでは、メイ首相への評価は低くなっています。

日本では、メイ首相にお疲れ様という同情と、イギリス国民はアホで身勝手という意見が圧倒的に多い。日本の国際認識の空白部分でしょう。ひとつは、俗流解釈で済ませた日本語情報の受け売りもあるでしょう。争点を人種のあつれきで説明した報道も多かったから。

イギリスが取り返したいのは民主主義と自治権です。自治権のうち、日本が絶対的に有利な通貨発行権は、フランスやイタリアにはなくとも、イギリスはEUに属しながら特待生としてポンドを使っています。しかもイギリスの政府負債は、日本と同じ絶対安泰な自国通貨建てです(日本の借金1100兆円が破綻しない政府保証)。

日本のメジャーな論調は、イギリス国民の無秩序さを批判しますが、怖い秩序は逆にEU本部です。ベルギーにて、各国政府より強い権限を持ちます。EU国はまるで県相当の地位で、国民の総意で国政を変えられません。フランスやイタリアが国の傾きを修正できない苦悩が、日本人の理解しがたい部分です。

EUと似るのはソビエト社会主義連邦共和国のクレムリンか、中華人民共和国共産党がすぐ浮かびます。全体主義国へ向かう流れに、イギリスの一部があわてました。日本では組織に入れば保護される前提ですが、国際社会ではカモは補食されます。団体とは餌の狩猟場でもあり。

サッチャー以後の世界は国際金融が特権を持つグローバリズム主導で、EUはさしずめ欧州人民共和国か。メイ首相はグローバリズム派ゆえEU側寄りで、自治権奪還を望む議員たちが怒り出しました。次はイタリアの番と言われ、平成日本の失策から学んでいるところ。
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