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2019/07/12

東京銀座の画廊はもう高級でない?|消費税増税で落ちる美術業界

東京の銀座が、グレードダウンして困っているニュース記事がありました。「銀座街づくり会議」の報告書で、銀座らしい風格が消えたという悩みです。要するに、安物店が並ぶ平凡な商店街に落ちてしまった。

銀座といえば、まず宝石店と時計店と画廊です。高級クラブやバー、高級寿司など単価と付加価値の高い店の集まり。高級靴やアクセサリー類なども。それらが没落して、大衆衣料や安売りドラッグストアや、回転寿司などへ交代が続く。

時代の流れなどでなく、平成日本の貧困化の一環であり、いつ何が原因で、犯人が誰かもわかっています。やるべきことの逆をやった。金満で増税し金欠で減税するセオリーに反し、バブル終了で金欠ぎみの1997年に、消費税を減税でなく何と増税した奇行の結果です。金欠の原因は不良債権処理の借金返済による貨幣消滅。

しつこく言うけれど、消費税は財源ではなくインフレ抑制です。本来の消費税は、プラス百パーからマイナス百パーの範囲で、上げ下げして内需を加減調整する貨幣経済のバルブです。上げて固定する使い方でなく、こまめに上げたり下げたりしながら景気と駆け引きする税です。サーモスタットの機能。

消費税は、暑い時に冷やし、寒い時に温める考え方です。家のエアコンと同じで、冬には冷房しないものです。冬とは不況の意味。冷房とは増税の意味。今が夏か冬かは、そりゃ経費削減オリンピックが共通認識で、銀座の絵もバーゲン価格なら、寒風吹きすさぶデフレ不況とわかります。税収を増やすには減税が正解。

国民は今も消費税の機能を勘違いして逆走を支持し、銀座の経済沈没は確定。芸術を高尚に難しく考えて、こね回してわけわかんなくする。それと似て、本来単純な消費税も細かく考えすぎて、かんじんの下げる好機に上げたら、昭和恐慌みたいになるはず。現になっていて、中小でない有力企業も次々取り壊される危機。
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