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2019/09/01

カオス理論と人工知能AIと芸術創造理論

カオスと言えばてんやわんやのドタバタ状態や、混沌として収束がみえない意味で使われます。一方カオス理論といえば、将来の結果が予測不能の数学的用語です。その意味のカオスの例が天気予報で、ネットに一週間後の予報はあっても二週間後はありません。完全に不明で、見当がつかないからです。

小惑星や彗星が、地球に衝突する予測もそうです。カオス理論の真意は、わずかな差が大違いの結果へ拡大する、脱線の予想外の大きさを言います。サイコロを振った偶発性でどっちへ転ぶかわからない意味の、ランダム成分は除外した話です。

カオスと人工知能AIは関係があります。AIの意味というか、性能向上は大きく二つに分かれます。メモリー容量が増えて、対応が細かくなったタイプが「弱いAI」。対して、思考力や創造力をAIが自力で生み出すタイプが「強いAI」。二つは次元が異なります。

映画『2001年宇宙の旅』で人工知能HALは、乗組員が電源を切る計画を光学レンズで読み取り、阻止しようと乗組員にミニ工作船をぶつけて殺します。今になって出てくる疑問は、電源を止める者を殺すよう設計担当者がプログラムしたのかという点です。していないなら「強いAI」です。HALはドラえもんに近かった。

詳細なプログラムとビッグデータで補強した性能向上なのか。それとも行動ルールのプログラム自体を、機械が書いて増やしていける性能向上か。AIは2045年にシンギュラリティー(特異点)に達すると学者が言う、その意味は後者の実現です。それが発端で人類が絶滅する指摘も少なくなく、貨幣のAI管理も絶滅理由です。

前に参加者の絵のテーマがシンギュラリティーだったことがあり、絵画制作の作業は強いAIのはたらきをイメージしやすい。絵は既存の何かに必ず影響を受けます。しかし芸術家は、既成作品に似ないよう変えるのです。その時、脳内で制作ルールそのものを新しく創造します。その飛躍は天気に似てカオス理論的です。
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