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2019/11/24

海外でモテる作品は意外な基本が大事|デザインの次元でスペース問題

海外での美術展では、作者の魅力で突っ切る場面は減ってきました。作者が現地へ行かないことがほとんどで、お客と顔を合わせて同時代を共感したり、人物の魅力を伝える機会がない前提で考えます。古典作品の紹介と同じ感じになります。

これは、美術家が亡くなると総じて値打ちが落ちる、一般に広く起きる現象の理由にもなっています。今は亡き芸能タレントをテーマにしたテレビ番組が、ごく珍しいのと同じことです。生きているうちが華という面は、芸能に限らず美術にもみられます。

そこも考慮してアート・マネージメント・システムでは、作品自体に絶対的な魅力や取り柄を備えることが目標です。「これ誰が作ったか知らないけど、なかなかおもしろいね」と言われるものを目指します。別に多大な努力を要するほどでもないのですが。

とはいえ一点売るだけで、こんなにあれこれ考えて検討し、修整を重ねたり振り出しに戻すこともあるのかと、驚かれた方もいらっしゃるかも知れません。しかしそれは当初だけです。毎回同じだけ手間がかかるのではなく、やがて手慣れて高速化しますから。

音楽で考えれば、プロはその場でヒョイと即興演奏し、高いパフォーマンスを再現できます。美術も同様に、その場でヒョイと作れてしまうよう、下積み訓練がある程度必要でしょう。おもしろいように自分の絵が描けてしまう境地の、方法確立中はゆっくりでよいし、第一歩に時間をかけてもよいでしょう。

ポツンと残った絵だけを見て、他人が話題にできる、そんな一枚になればよいのですが。その課題は意外なことに、芸術性やらがどうこうという以前に、デザインの次元での基本作法が実は大きいのです。たとえばスペースの埋め方です。
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