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2019/12/01

世界のプリントアートを支える日本のハイテク印刷技術だが

毎年、晩秋から初冬にかけてはジャパン・フェスティバルの出品準備で、だんだん手がふさがってきます。特に手間がかかるのが絵はがきで、一枚売って終わりではなく百枚あるから、数が出る可能性を求めて微妙な手直しがかさみます。

絵はがきの難しいひとつは、全ての図柄で等しくするタテヨコ比です。正方形の絵はまず収まりません。裁断しろが大きいから絵の一部は切れますが、切れてよくなるバランスを見つけます。白や黒の囲みワクを設けたら、商品にならないし。

一枚一枚のレイアウトが何個かの条件で決まり、挽回する小細工を加えることもあり、元の絵と多少でも違う再現となります。多くの原画は縮小され、素材感は出ないように思えますが、やりようで出せます。そういう奥の深いところも。

CMYK変換が入るにしては、ドイツの絵はがきは色がよく出て、日本で普通に市販される絵はがきより鮮やかです。時々参加者が日本でつくられた絵はがきを送ってくれますが、鮮やかさはドイツが圧勝です。廉価なDM仕様だと、くすんだ色でもやむなしですが。

ドイツは上質の印刷機を常用できる富裕社会に思えますが、機材は日本製かも知れません。というのも、2013年頃に裁断寸法が日本の数値に替わっていたからです。少なくともジクレー出力機は日本製だとわかっていて、でもその成果を日本国民が堪能しにくい時代へと暗転しました。国庫の危機を狂言した貧困化の時代です。

美術館が所蔵する歴史名画を吐き出させる目的で、先進美術館構想が出されたほどで。国内資産を海外へ売却して、館の現金収入を得るという。商品貨幣論への信仰で、間違い政策を思いつく一例です。国内資産の売却益に頼る宗教的な新自由主義経済思想で、シャープ社やエアバッグのタカタ社も外資へ売り払った失敗です。
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