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2019/12/17

ジクレー版画の駆け込み参加がしばらくできます

ジクレー版画という技法について、最近はあまり説明しなくなっていました。版画は昔から、プリントアートのことです。このプリントという語は、版画のプレス機と、印刷のプリンターのどちらも含み、しかも両方は同じものです。

プリントの語は日本では学校で配るチラシだから、版画のイメージには遠くなっています。しかし英語圏ではプレスとプリントは近い意味です。印刷技術で絵を量産すると版画になります。新聞紙や一万円札も版画です。

フランス語のジクレーは、デジタル画像を版として使い、インク吹付プリンターで刷った紙作品です。写真光沢紙からテクスチャーのある美術紙まで、用紙で画風が変化します。電子データを外国へ送って現地で刷ればよいから、日本で刷って輸送する手間が省けます。

幸いドイツではデジタル版画が一般化し、国内注文数が多いスケールメリットで、プリント料金は日本よりかなり安くなっています。日本に戻ると高くてショック。その内外価格差を利用する展示が、ジクレー版画企画です。出品者は画像を用意すれば調整もいらず、プリント仕様に合わせる作業はこちらで行います。

そうして時間が余るなら、原画を加工する時間に使えます。複製画に作る以外に、特別エディションとしてレイアウトを変えたワンメイク版にしたり、気になっていた部分を色変えしたりもできます。二作品を合成したりも。

完成作品の大きめ画像がすでにあるなら、あわてる作業も特にありません。撮影の重要性だけはこの企画に限らずありますが。現代では、版画と無縁の画家も全員がジクレー版画家になっているといえます。自分の絵の高精細な撮影画像が、生涯の販売用資産になる時代だからです。
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