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2020/01/13

作品の価格づけで毎度悩む日本とドイツの物価内外差の課題

日本は美術市場が小さいというか、確かな市場がない話を時々出しています。日本は諸外国と異なり、合同展覧会の大半が公募コンテスト展だからです。公募コンテストでは、審査員が作品の格づけを行い、作品を売るのはまず禁止です。

だから作品を売った体験も少なく、自身のアベレージ価格が決まっていないわけです。その結果、世界の一般的な価格とは違う値づけになりやすい失敗があります。しかしもうひとつの原因があります。

それは市場が小さいと購入客が少ないので、値がこなれない問題です。つまり買う人が少ない分野ほど、逆に単価が上がってしまいます。買う人は特別な考えで買おうとする見込みとなり、高値で成り立つわけです。お客が限定される前提で。

フランスだとおにぎり弁当はまだ珍しいから、3個700円でも行列はできます。日本だと一般化してどこにでもあるから、3個350円でも高いと感じられます。これが美術でも起き、日本からドイツへ送った作品は、おにぎりとは逆に日本価格だと高くて手が出にくい。

実はジクレー企画では、その問題も含めて解決を考えています。プリントアートだと原画は手元に残り守られます。複製の一種であるジクレーなら、現地の相場に合わせやすくなります。プリント料の実費部分も、日本より値がこなれているし。

日本の事情はまだあり、できれば出品参加費の元をとれるほど高くしたい思いもあるご時世です。すると自ずと個展の事前リサーチや、トレーニング的な意味が浮上します。価格アップ以前に、内容を充実させてという考えになります。
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