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2020/02/01

海外アート展に送る作品を選び出す理由|アートマネージメント補強企画

ここで企画している展示は、アーティストの好きな作品を思い思いに出すのとは違い、少し選んでいます。欧米では日本型のコンテスト方式ではない、アートフェア方式の展覧会です。だから好きなものを出せば済むはずですが、それだと売れにくいのです。

たとえば日本で好評の洋画であっても、西洋の人の関心は下がるはずだから、どうせなら和を感じさせるモチーフや作風を選んだ方が得策です。これは異国情緒ともいえるもので、文化財を買う動機には自分と違う世界の発見が大きいのです。

そしてもうひとつの課題は、作品の完成度です。完成度は精度の高い低いではなくて、「出来上がっている」という実感です。めちゃくちゃな絵にも、めちゃくちゃな筋書きなりに完成度が存在するでしょう。

日本だと開口一番「自分は絵とか全然わからないから」となりますが、ドイツではそれは少ないように感じています。こちらの想像ですが、買わない理由が見つからないことが大事です。チェックの筆頭は、「独自性を完成させているか」です。

「独自性があるか」より一歩進んで、「完成させているか」です。日本型のコンテスト方式だと、基本的に審査員の理解範囲に入れていく必要があり、挑戦的な絵が出にくい傾向があります。それで日本の作品は手加減されていて、そこをいじれば上がるとして、アート・マネージメントを考えました。

日本に根強いのは、「美術は自由だから自然体で生まれる作品が正しくて、販売が視野にあると汚れてしまう」があります。これはしかしコンテスト感覚の延長にすぎません。最初から売る前提だと、かえって何でもありへと広がります。
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