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2020/06/09

月と木星と土星が集合した夜|惑星グランドクロスと日本財政破綻論

2020年6月8日から9日にかけた夜、梅雨入り前の日本で天体ショーがありました。月のすぐそばの11時の位置に木星、10時の位置に土星が並ぶ惑星配列です。もしも木星が月の向こうに隠されてしまえば、月による木星食ということになりますが、そこまでぴったりは重ならず。

このように太陽系の惑星が同じ方角に集まると、地球で不吉なことが起きるというデマが大流行した時がありました。20世紀後半の中盤頃に、ベストセラーとなったフィクション『ノストラダムスの大予言』を元に、惑星直列と惑星グランドクロスが世界の終わりのしるしだとされました。

大型の惑星が集まると、一方向に引力が集中して地球の物理に作用を及ぼす筋書きでした。また人間の脳に異常を起こさせて狂わせるという恐怖説でした。この本が偽書扱いされた理由は、数字の大小や程度問題を考えない言葉勝負のオカルト流儀もありました。エンタメ本でした。

地球に多大な作用を及ぼし、人間の脳に影響を与えるのは太陽であり、その巨大さにくらべて、惑星の影響は小さすぎて話がアンバランスです。これは宇宙の規模を誤解している人への引っかけでした。惑星の配列を示す立体模型も一因です。

方角が近いだけであり、地球から月までの平均距離を1メートルとすれば、木星は2000メートル、土星は3700メートル離れています。月は別格としても、木星の明るさが際立つのと、土星が意外に暗いのは、反射率以上に距離が関係します。ところで今、このように数字を出さないデマが経済学でも広まっています。

コロナ給付金を増税で巻き上げないと、ハイパーインフレで日本は終わるという、経済グランドクロス説です。経済ブログへ検索アクセスがあり、不安だけのノストラダムスとは違い、財政破綻論は倒産企業の見殺しなどの実害があります。人心が変調をきたすのは、万有引力よりもデマの本が原因とわかります。
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