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2020/07/04

ハンコ制度を廃止するかの国会議題|印鑑印章を最重視する文化の終末

新型コロナで増えたのが、リモートオフィス方式のテレワークで、事務作業を自宅からパソコンで行う方法。パソコン需要が増えているらしく。そこで問題になったのは、決済の書類にいちいち印鑑を押す手間です。捺印だけのために会社へ出向くケースもあるらしく。

印鑑は日本の伝統だから、今後も残そうという団体があるそうです。しかしすでに前々から、個人の証明を印鑑で行う方式は廃止が広がっています。郵便や宅配も、ハンコよりも手書きサインの方をよしとする場合が増えました。

契約書の誤解も多いのです。日本では今も契約書に印鑑が必要と信じる人が多いのですが、実はサインの有無も決定的ではありません。笑福亭仁鶴が司会の法律番組で何度もテーマになったあれで、契約は形式より実質的な有効性を審判します。

当契約の存在の有無は、契約書で決まるのではなく、契約があった蓋然性で判決が出されます。口頭の約束であってさえ、双方が約束を履行すべく動いていたなら、契約書類が何もなくても契約は有効です。今ならメールのやりとりも証拠です。

正式な契約書こそニセの印鑑やサインで偽造でき、書類重視は危険です。一例が、不動産書類を偽造でそろえて土地をだまし取った、地面師の事件です。印鑑重視はもはや無意味で、双方が合意して動いた形跡が契約の実体とされます。印鑑の地位は下がりました。

現にネット通販も互いに捺印やサインもなく決済が進みます。そんな現代の事情を背景に、古風なハンコを廃止すべきとの声がまた噴出しています。日本の美術通販サイトでは、手書きサインがないプリント画を扱わない規則がほとんどで、中身でなく形式に価値を感じる国民性にみえます。
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