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2020/08/15

世界大恐慌のアートはシュールレアリスム|超現実主義は今も標準美術

新型コロナで全国で業務が縮小し自粛も続く中で、ドイツの展示と通販販路の模索と並行して、何件か現代アート絵画塾を続けています。題材となる作品は、全てが個人のマイブームに関わるモチーフです。

新型コロナも今どきのモチーフに使えそうです。ふと思ったのは、前回の世界大恐慌では、どういうアートが生まれていたのか。振り返ると、シュールレアリスム、超現実主義の真っただ中だったようです。

シュールレアリスムは1920から30年代のパリの芸術運動で、無意識をテーマに、社会問題に広げるアートでした。その中頃1929年に、米ウォール街の株暴落が起きました。超デフレ不況で失業と餓死が増え、貧困化の反動で伸びたファシズムも、シュールの制作ネタになったでしょう。

シュールレアリスムのバックグラウンドは、心理学と精神医学でした。西洋文明で歴史上最も美術が創造的になったのは、1930年代だと言われるのは、シュールレアリスムの表現手法の普遍性が大きいでしょう。

意味論、暗喩、記号論、象徴など、モダンの以前にポストモダンへ飛んだような、論理拡張した作品構成が開花したのでした。根底に、全体主義的な管理社会の台頭に対して、人々の警戒と否定意識が起きていたこともありました。

日本では具象の印象派と野獣派だけがわかる人が多いのですが、新世代はシュールレアリスムが標準になってくるかも知れません。ダリに人気が片寄りすぎてはいますが。シュールは具象の延長で抽象思考的で、しかも不穏な謎を持つ作品が多いのが特徴です。
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