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2020/08/26

ドイツはベーシックインカム試行|日本は勘違いのまま関心もなし

ドイツはベーシックインカムの試行を決めました。3年間試すようです。やはりと思ったのは、何カ月か前のドイツスタッフからの情報でした。コロナ給付金60万円を早めに中断したそうで。日本で10万円を決めるより前に終了しました。

合理的なドイツ人が国民を切り捨てるのも奇妙で、新ナチスの台頭を許しかねないと感じました。やはり福祉制度に変更を加える妥当な考えで、月1200ユーロ15万円を120人に支給し、支給なしの1380人とも実地テストするという。

ベーシックインカムについては、日本で語る人はほぼ全員が勘違いしているので、こちらで重要点を説明しています。ベーシックインカムが容易な国は、世界に7カ国プラス1カ国あります。プラス1カ国は中華人民共和国ですが、7カ国の中に日本は入っています。

ところがドイツは入っていません。なぜかといえば、自国通貨マルクの発行権を返上しているからです。だから試行の原資は寄付金だそう。ところが欧州委員会はベルギー国にあっても、欧州中央銀行(ECB)はドイツのフランクフルト市だから、マルク発行のノウハウを継続しているはず。

だからドイツ自身はEUの財政のオブザーバー以上で、財政出動の意思決定権もあるのではと。フィンランドやスイスも決断し、他の国も次々決めると予想できます。国民側のマネーストックM3までを何割か吐き出せば、通貨発行権をめぐって各国はアナーキーから内戦へ向かうからです。現代のフランス革命です。

日本ではベーシックインカムを勘違いして陰謀論になっていて、アイデアとして出にくい問題があります。なので他国が進むのを指をくわえてながめて、十分に犠牲が積み上がってから重い腰が上がる、いつものスロースタートでしょう。

→ ベーシックインカムの基本構造
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