コロナ陰謀説と情報リテラシーと民主主義|ドイツの自由参加デモ大会


8月29日のベルリン市で行われた大規模なデモです。最多のドイツ国旗以外に各国旗の集団があり、「自由」「民主主義」「予防接種強制反対」「コロナ嘘」「マスクいらね」などプラカードもまちまちで、相反したりします。屋外で三密は免れても、撮影者のみ距離をとり、マスクありで誰ともしゃべらず。
最近、情報リテラシーが言われます。不正確や間違った情報を拡散させる罪です。国産だけのトイレットペーパーや、ヨード系うがい薬の品切れもありました。深刻なのがコロナ陰謀論です。ひとつは、コロナは狂言芝居で、死因はインフルエンザや暗殺だという説です。
アメリカのSNSで「コロナウイルスは5G通信で高速拡散した」「ビル・ゲイツらしいぞ」の陰謀説が有名です。かつてWindows 95が出た後にも、「パソコンに触れた子どもに、パソコンウイルスがうつらないか心配だ」と、各国の保健所に相談が集まったものでした。
悪意の実行プログラムの隠密増殖と動作を感染にたとえたら、人体の病気と誤認した笑い話です。しかし日本人は笑えません。国家をゆるがす「国の借金1100兆円」が、同類の笑い話なのに皆が真剣だからです。
各国政府は財政出動で国民にお金を裏から与え、表の就業所得と相乗効果で、国民も国家も経済成長します。国民に与えたお金は政府の貸借対照表で、貸方欄に負債計上する簿記ルールです。その負債を借金と偽って吹聴し、返金できずに国が破綻する筋書きの妄想デマです。
この妄想で、日本はコロナ対策が経費節減で省かれ、それは国民全般の誤解の産物で起きた平成大不況と同一原因です。ちなみにFacebookは「コロナは架空の嘘」説を削除する方針で、民主主義と衆愚主導の線引きに乗り出しています。
all photos: (c) Mihara
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