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2020/11/01

UAEアラブ首長国連邦の火星探査機|美術収集も盛んな新興国

アポロ計画の切手が世界でどっと発行された時、その図案はアポロ8号による写真「地球の出」でした。大気のない月の昼空は真っ暗で、白と青の地球が上弦の月のごとく浮かぶ、人類が初めて見た光景でした。次の切手発行ラッシュは、アポロ11号の人類月面着陸でした。

直後に日本の切手商も、記念切手の詰め合わせセットを企画販売しました。ずいぶん安いのですが、発行した国が奇妙でした。「アジマン」「フジエラ」「ウムアルカイン」と記された謎の国が目立ちました。大型できれいな切手だが、どこか南国の小島だろうかと。

現在の「アジュマーン首長国」「フジャイラ首長国」「ウム・アル=カイワイン首長国」がそうで、ペルシャ湾の入り口付近にあるUAE、アラブ首長国連邦の7つの一員です。脱石油を考えて先進技術開発を目指し、アメリカの協力で火星探査機『HOPE PROBE』を製造しました。開くと8メートルで、質量1.5トン。

HOPEはコロナ騒動の最中の2020年7月20日に、受注した三菱重工業とJAXAのH2Aロケットで打ち上げました。日本での報道がひかえめだったのか、編集された「日本すごい動画」は少ないのですが、UAEの人たちの喜びが伝わってきます。

UAEの国土はアブダビが大半を占めますが、ドバイ市が美術文化行政で知られます。レオナルド・ダ・ヴィンチ作の新発見とされる『サルバトール・ムンディー』を、510億円で競り落としたのがドバイ市の文化観光局でした。中東では、イランにあるポロックの絵も話題になりました。

世に美術の新作は増えますが、すぐに権威が有効な古典名作は限られます。だから日本が高度成長からバブルにかけて買い込んだ名画も、景気が落ちると維持できずに裕福な国へ移転します。水面下の争奪戦で負けないよう、日本を早く好景気に戻す必要があるでしょう。その方法は、しかも既知なのです。
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