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2020/11/02

大阪都構想の賛成票の多さが日本の貧困理由と一致|財源論の呪い

昨日行われた大阪都構想の住民投票は、大阪市の取り壊しに反対する人がわずかに多く、否決されました。当初から詐欺的だと言われ続けました。大阪が東京と並び都となる夢だけを語り続け、豊臣秀吉以来の大阪市を破壊し、資産を奪い取り府の赤字を埋める目的を伏せてきたからです。

大阪都構想の発端は、法律番組で人気の弁護士が光市の事件で懲戒請求に対する逆懲戒に悩み、お笑い芸人の助言で大阪府知事に転身した時でした。政令指定都市の制度を知らない府知事は、大阪市の御堂筋にライトアップするよう要求しました。

法的に自治権を持つ大阪市から断られた時の私憤が、大阪市をつぶす動機となり、結実したのが2015年の大阪都構想住民投票でした。彼は潔く政界を引退し、後任が振り出しに戻したのが、2020年の大阪市の廃止と特別区設置住民投票でした。

都市の破壊にイエスかノーかを住民は問われ、二度とも大阪市民の半数近くが賛成しています。これは人々がデフレ不況で金欠に苦しみ、高齢者や生活保護など働かない立場や、公務員や関連業者への憎悪が高まっていることを示します。

ヒトラーが生まれたプロセスを、二度シミュレーションしたかたちになりました。都構想に賛成した全員が、財源論を信じています。お金は公債発行で新たに足せるとは知らない人々が、公金不足の争奪戦に必死なドタバタ喜劇です。地方のひどい貧困は現にあるから、一次大戦後のドイツ恐慌に似た危険な心理状態です。

この話は突き詰めれば、サイフに入っている千円札などの貨幣が、どうして生まれるのか、そもそも何なのかを知らされずに、大勢が生きてきた害です。貸借関係の借用証書だと知ることもなく、日本の貧困に甘んじ歴史ある大都市を壊そうと大挙し突っ走る集団ヒステリー。これも日本の貧困原因と同一の、財源論の呪いです。
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