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2020/11/14

カメラの三脚がオークションで底値に落ちている|景気を上げなければ

以前ドイツ特派員がカメラの三脚を買うことになり、すぐに良い物があったそうです。フォトグラファーは、三脚で意外に苦労するものです。三脚の必要条件と十分条件で、スペックが矛盾していて、しかも製品の多くが研究不足だからです。

日本ではプロフォトグラファーが使う三脚で、定番メーカーの三強というのがあります。アメリカのクイックセット社、イタリアのマンフロット社、フランスのジッツオ社です。クイックセットはジュラルミン製のごく標準的なかたち。マンフロットはアルミでやや廉価で独自機構が多い。

プロの誰もが持っているとされるジッツオの三脚は、パーツがシステム化されています。00型から5型まで、サイズと段数とエレベーターの有無やローアングル可否など、多様な製品群です。機能でスタデックス・クレメーユなどの名称がつきますが、数字の型番に法則がかつてありませんでした。

日本で売れない三脚メーカーもあり、ほとんど誰も持っていなかったのがドイツのリンホフ社でした。ドイツのカメラ関係は非常に高額で、1990年頃に他社なら6万円程度の製品が、プライスリストで30万円でした。その後改善されたようです。

三脚の下部は三脚(トライポッド)、上部は雲台(うんだい、ヘッド)と呼んで、日本のプロメーカーもかつてディスクブレーキ式や非常に精巧な小型超高級雲台を製造していました。しかし三脚部分は、ほとんどがジッツオの製品と組み合わせていました。

今ネットオークションを見ると、かつては中古店で強気価格だったジッツオの三脚と雲台が、すっかり底値に下がっています。一方で日本のメーカーは大丈夫か。中小企業の世界なので、例の勘違い連発のアトキンソン・ドクトリン「コロナで傾いた中小企業は容赦なくつぶす」で滅ぼされる恐れが出てきました。
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