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2021/02/19

橋本聖子元スケート選手が東京五輪委員会会長に|海外は女性を待望

「東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長」をやらされる橋本聖子元スピードスケート選手の現役時代に、西日本新聞編集長が異様に厳しい社説を書いていました。スケート全種目に毎回出て入賞はあれどメダルがなく、夏五輪の自転車種目に出ても敗退したことへの批判でした。

「オリンピック女もだめか」の空気の中、1992年フランスのアルベールビル五輪1500メートルでメダル獲得。「ああやっぱり、何を言われても続ければ先が開ける」と日本中が納得しました。スピードスケートで日本女子初。社説は喝か。

後に橋本参議院議員となった彼女に必要なのはお金でした。情報収集して研究する装置、調査機関を議員各人が持たないと活動が実を結ぶわけもなく。どぶ板選挙やみかん箱選挙は無意味な美談で、連日図書館に通う節約生活だと能率が悪い。

先進国の議員個人は公設秘書だけでなく、シンクタンクを持つお金を国が支給するものです。国費なら通貨発行権で直接出せるから事実上無料で、国民の出費や寄付は不要です。日本国民はそこを理解できず、議員報酬を下げれば国の出費が浮いて国庫が助かると勘違いしています。

国民が国の通貨発行権を知らないのです。そこに老害側の都合が加わります。個人資産や集金力で序列を決め、能力主義にさせない。駆け出し議員に資金を世話した先輩が、持ち駒にする因襲です。「出藍の誉れ」を阻止する日本らしいシステム。これは伸びる企業が嫌うやり方でしょう。

「議員の経費は国民の税金だ」の妄想が、国会議員を知識不足と体験不足にとどめる主因です。役立たない議員を報道しては、それなら報酬を下げろという間違った世論が繰り返されます。お金を宝物としてあがめる貨幣観が災いして人が育たず、結果の能力不足をあげつらう報道はエンタメ化しています。
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