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2021/05/13

毎日の為替と株のニュースがおかしい|報道を信じなくなる国民

ラジオニュースをぼんやり聞いていると刷り込まれてきますが、毎日のニュースで奇妙なのが「今日の為替と株」のコーナーです。為替のドルと円の相場に続いて、株の日経平均とトピックスと東証マザーズの上がり下がりと、理由を述べます。

よくよく聴くと、ほとんど毎日が間違った説明です。たとえば昨日2021年5月12日の株は、日経平均の下げ幅が前日の900円だかに続いて、400いくらも下がったという。アメリカのインフレ懸念で株が売られたからという説明でした。

実はアメリカのインフレ懸念も、長期金利上昇不安も、コロナ収束のもたつきも、直接の関係ではなく。たとえば日産自動車株は、四季報にて来期赤字になる予定が発表され、オーナーが黒字株に買い替えるために一斉に売却して暴落しました。

また東急不動産や九州電力の暴落は、アメリカのモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が出すMSCI指数に含む世界のリストから、日本の29社を全て外し採用ゼロにする決定で、29社の株が大量に売却され下げました。

他に全日空やキヤノンなど多くが下がったのは、東京証券取引所の規則の穴に起因します。メジャーSQやマイナーSQでも、日経先物の売買規制が甘い状態で放置されていて、海外ヘッジファンドが大量の釣り買いや売り崩しで、市場を好きに操作できる欠陥があるのです。

インフレも、金利も、コロナも決定的でなく、純粋に大口のマネーゲームで日本株は急騰や急落を繰り返します。企業業績からいえば、日本株はもっと高いはずだと言われます。これは美術でも似たような不備がある気がします。各分野に不思議な未整備が残るのも日本らしさ。
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