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2021/09/18

絵はがきに向かない作品も一応あるけれど|ドイツと日本の需要

絵はがきに向かない絵もあります。まず正方形の絵は、絵はがきの長めの長方形とタテヨコ比が合いません。正方形の四隅が重要な絵だと、トリミングは無理です。短辺に合わせて余白をとったりしても、魅力ある商品になりません。

また絵はがきは郵便で送って、しかも絵が見えた状態なので、率直なインパクトが求められる面があります。受け取った人が、「あれ、おもしろいぞ」となる一瞬やひとときにワクワク感が期待されるから、やはりパッと見のセンスみたいなものはあります。

とはいっても刺激的である必要もなく、味わい路線でもよいのですが、絵はがきとして存在感を出す「うま味」はあって欲しい看板的な商品です。一枚が高いものではないので、何分か友だちと時間をつぶせる話題性が欲しいところ。

ドイツでは郵便用ではない、紙カード類の需要がかなり大きく、我々の発注時にも印刷会社で注文が行列のこともあり、どうも好景気産業みたいです。日本の印刷所ではこの10年で高画質プリントが選べないとか、超値上げしていましたが、ドイツでは今も手頃価格です。

ただもちろん、現代のオフセット印刷の専門的な処理や、印刷出版で避けられない印刷トラブルに対して、ドイツ側に解決できる備えが必要ですから、ちょっとしたハードルはあるにはあります。色を合わせるコンパイラーの知識などは必須です。

この絵はがきを日本で活用できると考えています。既存企画の日本送付オプションでは、皆様うまく使われたでしょうか。国内に絵はがき展もあり、エントリーされた方もいらっしゃいました。何度見てもいいなあ、というものを作ります。
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