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2015/01/26

美術プロデュースと時間の長さ

マネージとプロデュースへ手法を進めていく理由は、美術のタイムスパンの長さです。音楽では、一夜でスターになれる現象がみられます。実例はロックのオールマン・ブラザーズ・バンドや、ジャズのキャノンボール・アダレイ。クラシックなら、ショパンコンクール入賞なども。

音楽では時々起きている一発逆転は、しかし美術ではまずないでしょう。美術では気長に回数を重ねて、少しずつ認知を進めるスローを強いられます。世界中の美術作家が共通して直面する課題です。焦っても全然前に行けないものです。

なぜ美術がスローなのかは、いずれ論説でも読んでいただくとして、この違いが戦術の心構えになります。自信の展示が不発でも落ち込まず、大成功でも燃え尽きないよう注意がいります。中長期も視野に入れた資金準備もいるでしょうし。

美術は露出度が生命線なので、作品の出し惜しみは禁物です。しまっておいても無意味。とはいえ、作品のポテンシャルだけでは扉が開きにくいことも確かで、画廊も最初は雲をつかむ毎日です。作品を作る側に責任を投げてしまう、貸しスペース型ギャラリーが日本に増える理由はこれかも。

ベルリンの中堅現代ギャラリーに作品を1個置くコストは、プロファイリング込み2千ユーロもざらです。しかも作品評論文をつくるのはまた別途料金で。そんなギャラリーにも、こちらから作品を貸し出しています。こちらもまた後続の作品を探しています。結果に落ち込まず、燃え尽きず。
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